多元的知能の世界
本書は,ハワード・ガードナーの『Multiple Intelligences』の翻訳本である。
著者は人間の知能は単一のものでなく多元的だとし,その知能を7つに分類した。人間の育ちを多元的に見て,教育活動に生かしていくことについては,多くの人に異論はないであろう。とくに今の教育において,学習指導要領の「生きる力」をどのような観点で評価するかは重要な問題である。理論的に人間の能力をどのような角度からとらえればいいのか,そういったことを考えるときのひとつの手がかりとして,本書が役に立てばと思う。
■著者・訳者紹介
原著 ハワード・ガードナー (ハーバード大学教育学大学院教授)
監訳 黒上晴夫 (関西大学総合情報学部教授)
訳者 中川好幸 (同志社国際中学校・高等学校コミュニケーションセンター主任・英語科教諭)
中原 淳 (文部科学省メディア教育開発センター研究開発部助手)
西森年寿 (文部科学省メディア教育開発センター研究開発部助手)
一色裕里 (東京大学大学院学際情報学府修士課程に在学中)
■目次
1編 多元的知能理論
1章 要するに・・・
2章 詳説
3章 多元的知能理論に関するQ&A
4章 知能と,人間の他の能力との関連
2編 さまざまな知能を育む
5章 未来の学校
エピソード 学校改革の2つのレトリック:複雑な理論対即効薬
6章 初等教育における多元的知能のあらわれと育成:プロジェクト・スペクトラムの取り組み
7章 小学校:キー・スクールにおけるプロジェクト・アプローチ
8章 学校に知的にアプローチする:中学校における実践的知能
9章 高校における厳しい探究活動:Arts PROPELに至る道
エピソード 教育プログラムの実行:障害と機会
3編 評価,そしてその先~多元的知能教育に含まれるもの
10章 文脈の中での評価:標準テストに対する代案
エピソード 大学入学審査へのポートフォリオ・アプローチ
11章 アセスメントをこえて:教育の目的と方法
4編 多元的知能のこれから
12章 7段階の知能
13章 人をひきつける知能
エピソード 2013年のMI理論