「火事からくらしを守る」(第3学年)

1.単元名

「火事からくらしを守る」(第3学年)

2.目標

 火災から地域の安全を守る働きについて、消防署などの施設や設備の配置、緊急時への備えや対応などに着目して、見学・調査したり地図などの資料で調べたりしてまとめ、関係機関や地域の人々の相互の関連や従事する人々の働きを考え、表現することを通して、関係機関は、地域の安全を守るために、相互に連携して緊急時に対処する体制をとっていることや、関係機関が地域の人々と協力して火災の防止に努めていることを理解できるようにするとともに、主体的に学習問題を追究・解決し、学習したことを基に火災から地域や自分自身の安全を守るために自分たちにできることなどを考えようとする態度を養う。

3.評価規準

○知識・技能

消防施設・消防設備などの配置、緊急時への備えや対応などについて見学・調査したり地図などの資料で調べたりして、必要な情報を集め、読み取り、関係機関や地域の人々の諸活動を理解している。

調べたことを関係図や文などにまとめ、消防署などの関係機関は地域の安全を守るために、相互に連携して緊急時に対処する体制をとっていることや、関係機関が地域の人々と協力して火災の防止に努めていることを理解している。

○思考力・判断力・表現力等

施設・設備などの配置、緊急時への備えや対応などに着目して、問いを見出し、関係機関や地域の人々の諸活動について考え、表現している。

連携・協力している関係機関の働きを比較・分類したり、結び付けたりして、関係機関や地域の人々の相互の関連や従事する人々の働きを考えたり、火災から地域や自分自身の安全を守るために自分たちにできることを選択・判断したりして、適切に表現している。

○主体的に学習に取り組む態度

火災から地域の安全を守るための働きについて、予想や学習計画を立てたり、学習を振り返ったりして、学習問題を追究し、解決しようとしている。

学習したことを基に、火災から地域の安全を守るために自分たちができることなどを考えようとしている。

4.本単元の指導にあたって

①単元の導入の工夫
 児童にとってあまり身近な問題ではない「火災」について関心をもたせるために、実際の火災の動画や火災を経験した人の話を導入で提示する。その後、火災に対する現段階でのイメージを共有するために、Googleフォームに火事に対するイメージや動画を見た感想などを記入させ、スプレッドシートで共有する。その際、児童の記入内容を「AIテキストマイニング」のサイトを活用し、ワードクラウドを作成して児童に提示すると、児童の火災に対する怖さや思いが視覚的に捉えられ効果的である。

実際の授業で児童の書き込みを活用して作成したワードクラウド

②消防署見学活動の記録
 消防署などを見学し、実際に現場で働く消防士の話を聞いたり、消防活動の設備や器具を見学したりすることは、児童にとって重要な学習活動である。コロナ禍で実際の見学が難しい場合は、オンラインでの見学をお願いすることも可能である。
 また、見学の様子を動画で撮影し、Googleクラスルームなどに投稿しておくことで、児童がいつでも見られるように工夫をした。そうすることで、児童が学習問題について調べていく過程で、実際の消防士の話や消防署の様子について、調べた内容を動画でいつでも確認することができ、児童の調べる意欲にもつながる。

5.単元の指導計画

学習のねらい

○学習活動 ◆問い ・児童の反応

①火災から地域の安全を守る活動に関心をもち、学習問題を立てる。

(本時)

○火事の動画や写真、火事にあった人の話から、火災の恐ろしさについて話し合う。
・思い出までも奪ってしまう。こわいものだ。
・火災でこうなるのはこわい。起こしたくない。

○足立区の火災発生件数や全焼件数の経年推移を調べて気付いたことを話し合う。
◆足立区ではどのくらい火災がおきているのだろう。
・火災の発生件数はだんだん減っている。
・どうやって発生件数を減らしているのかな。
・全焼件数が大きく減っているのはなぜだろう。
○火災件数や全焼件数が減少している理由を予想する。
・早く火を消すために、消防士は訓練している。
・地域で防火訓練をしているのを見たことがある。
・消防署では、現場に早く駆けつけるための仕組みや工夫があるのではないか。
○学習問題を立てる。

火事から町や人々を守るために、だれがはたらき、どのようなくふうをしているのだろう。

②学習問題に対する予想から、学習計画を立てる。

○予想に基づいて調べたいことを考え、記述する。
○調べたいことを分類・整理し、学習計画を立てる。
・消防署の人はどうやって火を消すのか。どんな工夫があるのか。
・火を消すために、学校や地域など、私たちの身の回りにどんな施設や設備があるのか。
・火事を防ぐために取り組んでいることはないか。

③消防署の活動について知り、消防署見学で調べたいことをまとめる。

○火災発生時の消防署の活動(出動・消火活動等)について、写真や映像を手がかりに話し合う。
◆消防署では早く消火活動をするためにどんな活動や工夫をしているのだろう。
・出動まで何分かかるのか。
・どんな車両があり、それぞれどんな役割があるのか。
・どのようにして火を消しているのか。
・早く消すために心がけていることは何か。
○見学で知りたいことを出し合い、まとめる。

④⑤消防署を見学し、火災への備えや対応に着目して調べる。

○通信指令室を中心とするネットワーク、関係機関との相互連携について調べる。
◆消火活動をするために、消防署以外の人たちとは、どのように関わっているのだろう。
・警察署に交通整理をお願いしている。
・水道や電気、ガス会社にも連絡している。
・消防団にも消火活動をお願いしている。
・消火をするために消防署以外にも多くの人が関わり合っている。
○従事する人の勤務体制や待機の仕方、訓練について調べる。
○その他、前時の学習までに出た疑問や調べたいことについて、消防署の人にインタビューをする。
◆消防署の人たちは、どのような願いをもち、どんな工夫や努力をしているのだろう。

⑥校内や地域における施設・設備について調べる。

○校内の防火設備を調べる。
◆学校の中には、どこにどんな消防設備があるのだろう。

○学区地域の施設や設備について調べ、地図にまとめる。
◆学校のまわりには、どこに、どんな消防施設があるのだろう。
・町の中には消火栓がたくさんある。
・学校のプールの水を使うこともある。
・どこで火事になっても困らないように、まちの中に設備が広がっている。
○日頃から消防署がこれらの施設・設備を点検していることについて知る。

⑦関係機関や地域の人々の火災予防活動について調べる。

○地域や関係機関における防火活動を調べる。
○消防署と消防団がどのように連携・協力して、火災の発生に備えたり対応したりしているかを調べる。
◆火災を防ぐために、消防団や地域の人たちは、どのような活動をしているのだろう。
・消防団の人は自分の仕事の合間に訓練などをしている。
・地域でも防災訓練が行われているよ。
・住宅用火災警報器など、身近なところにも火災を防ぐための物があるんだね。
・火事を防ぐために地域の人や消防団の人が協力し合って活動しているんだね。

⑧調べたことを関係図に整理し、学習問題の結論をまとめる。

○消防署・消防団や町会・区役所等の関係機関について、調べてわかったことを関係図にまとめる。
◆火事から私たちを守るために、だれがどのような働きをしているのだろう。
・消防署だけではなく地域のみんなが火災を防ぐために協力している。
・私たちも火事を防ぐために協力したい。
○学習問題についてまとめる。

⑨学習したことをもとに火災予防について自分たちにもできることを考える。

○火災の主な原因を調べる。
・たばこの不始末やガステーブルなどが原因なんだ。
○地域の安全を守るために自分たちができることを考え、伝え合う。
◆火事や火事による被害をもっと少なくするために、自分や家族、地域にできることはどんなことだろう。
・消火器の使い方を知っておくことが大切だ。
・火事が起きないようにみんなに呼びかけたいな。
・地域の消防団に協力できないかな。
○今までの学習を振り返り、地域の安全を守るために自分たちができることを考え、「火事0せんげんポスター」にまとめる。

6.本時の学習

①目標
 火災から地域の安全を守る活動に関心をもち、学習問題を立てる。

②学習展開

○主な学習活動・内容
◆問い ・児童の反応

指導の工夫と教師の支援

資料

○本時のめあてを確認する。

□単元名「火事からくらしを守る」を板書し、児童が学習の方向性をつかめるようにする。

資料をもとに話し合い、学習問題を立てよう。

○火災の動画や被害にあった人の話を読み、火災に対するイメージを共有する。
・火事はこわい。命や大切なものをうばってしまう。
・思い出もなくなってしまう。

□資料から火災によってどのような被害が生じるのかを発問する。
□Googleフォームに投稿された児童の意見をスプレッドシートにして共有できるようにする。
□AIテキストマイニングを使い、児童の考えをワードクラウド化で可視化する。

◎火事の動画や写真
◎火事にあった人の話

○足立区の火災発生件数や全焼件数の経年推移を調べて気付いたことを話し合う。
◆足立区ではどのくらい火災がおきているのだろう。

◎足立区内の火災発生件数
◎足立区内の全焼件数

・火災の発生件数がだんだん減っている。
・どうやって発生件数を減らしているのかな。
・全焼件数も30年前と比べて大きく減った。
・全焼件数が大きく減っているのはどうしてなのだろう。

□「火災件数」も「全焼件数」も減少傾向であることを押さえる。
□「全焼」の言葉の意味を説明する。
□「減っている」のではなく、何らかの努力により「減らしている」ことに気付かせる。
□「火事を減らす工夫」「火事の被害を減らす工夫」に焦点化していくよう板書を工夫する。

○火災件数や全焼件数が減少している理由を予想する。(グループ→全体)

□班ごとにJam boardの付箋に、予想される火事や火事の被害を減らすための取り組みについて書くよう指示する。

◎写真資料(全国火災予防標語ポスター、消防車点検、消防士の訓練、消火器訓練)

◆火事を起こさないためや火事を早く消すために、どんな工夫や取り組みをしているのだろう。
・早く火を消すために、消防署では訓練している。
・地域で防火訓練をしているのを見たことがある。
・現場に早く駆けつけるための仕組みや工夫があるのではないか。

□児童の生活経験だけでは、予想できない場合は、写真資料を読み取らせ、火事に対する様々な備えや取り組みについて考えるよう助言する。
☆Jam boardの記述や発言内容から「火災の際に安全を守るための関係機関や人々の働きに着目して、問いを見出しているか」を評価する。【思-①】

○児童の考えをもとに学習問題を設定する。

□児童が予想した、火災や火災の被害を抑えるための取り組みを確かめるためには、どんな学習問題にしたらよいのかを考えるよう、助言する。

学習問題
火事から町や人々を守るために、だれがはたらき、どのようなくふうをしているのだろう。

○本時の学習を振り返る。

□「ふりかえりシート」の視点に沿って振り返るよう指示する。

振り返りの視点
①内容について(わかったこと、わからなかったことなど)
②今日の学び方について
③次の学習に向けて
④これからの生活に生かしたいこと

「受けつがれる祭りと人々のねがい」(第4学年)

1.単元名

「受けつがれる祭りと人々のねがい」(第4学年)

2.目標

 地域で受け継がれている文化財や年中行事について地図などの資料で調べて年表などにまとめ、人々の願いや努力を考え、表現することを通して、文化財や年中行事は、地域の人々が受け継いできたことや、地域の発展など人々の様々な願いが込められていることを理解できるようにするとともに、主体的に学習問題を追究・解決し、地域に対する誇りをもち、伝統や文化の継承に協力していこうとする態度を養う。

3.評価規準

知識・技能
○歴史的背景や経過、保存や継承のための取り組みについて調べ、文化財や年中行事の様子を理解している。
○文化財や年中行事は地域の人々が受け継いできたことや、人々の様々な願いが込められていることを理解している。

思考・判断・表現
○歴史的背景や現在に至るまでの経過、保存や継承のための取り組みなどに着目して問いを見出し、文化財や年中行事の様子について考え、表現している。
○文化財や年中行事を保存していることの意味を考えたり、自分たちにできることを選択・判断したりして、適切に表現している。

主体的に学習に取り組む態度
○文化財や年中行事について学習問題を追究し、解決しようとしている。
○学習したことをもとに、文化財や年中行事を継承していくために、東京都民の一人として自分たちにできることを考えようとしている。

4.本単元の指導にあたって

 教材として扱った三社祭は毎年5月に浅草の浅草神社で行われている祭りで、毎年150万人もの人が訪れている。
 4年生の児童にとっては自分の住んでいる都道府県で行われている祭りといえど、参加したことがなければその規模や様子、盛り上がりを実感するのは難しいと考えられる。まずは、地図を用いてどこの地域で行われているのか空間的に捉えさせるとともにその地域について簡単に紹介する。そして自分の住んでいる市区町村(練馬区:約70万人)の人口と参加人数を比較する。ICT機器を使用して動画や写真を見せるなど児童が少しでも身近に感じられる工夫をすることでその年中行事や文化財に関わる人の思いにせまれるように工夫したい。
 今回の実践では資料の都合上、文化財についての扱いが少なくなってしまった。可能であれば文化財についても丁寧に扱うことで、年中行事と文化財をどちらも守り、受け継ぐために様々な人々が工夫や努力を重ねていることや、それらの人々の思いや願いの共通点に気付くことができ、学びが深まると考えられる。また、学習のまとめでは直接運営に参加したり何かの活動をしたりするだけでなく、知ることや大切にしようと思うことも保存や継承につながることを授業の中で伝えていきたい。

5.単元の指導計画

学習のねらい

子どもの活動と内容

評価規準の具体例

1

東京都の代表的な文化財や年中行事について調べ、その概要を知る。

○東京都で受け継がれている年中行事や文化財について知る。
!浅草に行ったことがある。
!皇居は昔は江戸城だった。

【態度】
文化財や年中行事について関心をもち、すすんで調べようとしている。

2

三社祭について知り、学習問題と学習計画を立てる。

○三社祭の様子を知り、学習問題と学習計画を立てる。
?どれくらいの人が参加し、町のどれくらいの範囲で行われているのだろう。
?誰が祭りを開催しているのだろう。

【態度】
文化財や年中行事について疑問や予想から学習問題を立てようとしている。

3

三社祭の様子について調べ、理解する。

○写真や資料から祭りの概要を調べる。
!3日間(準備を入れると4日間)やっている。
○調べたことから考えたことや疑問を話し合う。
!神様の魂を込めているから、みこしは大切な物だと思う。

【知・技】
三社祭の様子について各種資料を活用して調べ、理解している。

4

三社祭の起源と歴史について調べ、理解するとともに、受け継いできた人々の苦労や努力を考える。

○三社祭の始まりと歴史について年表などの資料から調べ、理解する。
!江戸時代には今のような、にぎわう祭りになった。

【知・技】
資料を調べ、必要な情報を読み取り、三社祭の歴史について理解している。

5

三社祭の準備に携わる人々の働きや思いを知る。

○多くの人が関わっていることを知り、わかったことを話し合う。
!浅草神社奉賛会や町会の人を中心に、浅草中の人が協力して祭りをつくっている。

【知・技】
三社祭は多くの人の協力があること、人々の様々な思いが込められていることを理解している。

6

三社祭が受け継がれてきたわけについて、人々の思いや願いから考える。

○浅草神社の人や浅草に住んでいる人の話から、祭りを支える人々の思いや願い、苦労を考える。
!昔から受け継がれてきたものを子どもや孫にも伝えたいと思っている。

【思・判・表】
様々な人々の工夫や努力、願いを比較したり関連付けたりして考え、適切に表現している。

7

三社祭のキャッチコピーを考え、文化財や年中行事を守っていくために大切なことについて考える。

○今までの学習を資料やノートから振り返り、人々がどのような思いで受け継いできたのか話し合う。
!長い歴史のある祭りなので次の世代にも受け継ぎたいと願っている。
○三社祭のキャッチコピーを考え、交流する。
!700年の歴史と文化を守る三社祭
!みんなに愛され、みんなで受け継ぐ三社祭

【知・技】
調べてわかったことを文章や年表などにまとめて、三社祭は地域の人々が受け継いできたことや、それらには人々の様々な願いが込められていることを理解している。

8

9
本時

文化財や年中行事を守るために自分たちにはどんなことができるか考える。

○区内の文化財や文化財を保護している人の思いを調べる。
○文化財や年中行事を受け継ぐために自分たちにできることを話し合い、まとめる。
○地域の祭り(八幡神社例大祭)を主催する人の話を聞き、思いや願いを知る。
!多くの人に祭りのよさを知ってもらう。
!誰でも参加できるよう、安心・安全な祭りにしていったらいい。

【思・判・表】
学習したことをもとに、社会への関わり方を選択・判断して、適切に表現している。
【態】
学習したことをもとに、文化財や年中行事を継承していくために、東京都民の一人として自分たちにできることを考えようとしている。

6.本時の学習(9/9時)

①目標
○文化財や年中行事を守るために自分たちにはどんなことができるか考える。

②学習展開

主な学習活動・内容

指導の工夫と教師の支援

資料

○三社祭や地域の文化財を保存や継承していくための取り組みについて振り返る。
・準備をしたり、計画を立てたりする人たちがいた。
・子どもや孫の世代に受け継ぐため、安全に気をつけていた。

○ノートや副読本の資料から具体的な人の言葉を使って振り返りができるよう支援する。

○これまでの学習ノート
○三社祭や地域の文化財の写真
○各自が作ったキャッチコピー

・地域の文化財も、それを保護している人たちがいるから今の時代まで受け継がれてきた。

○浅草の人々との共通点を意識できるようにする。

○地域の祭り(八幡神社例大祭)を守ったり受け継いだりしている人の話を聞き、思いや願いを知る。
・自分たちも参加したことのある祭りだ。
・身近な地域にもお祭りを受け継ぐために努力している人たちがいる。

○地域の人材なので可能であれば直接話をしていただく、動画を撮影させていただくなど児童がより身近に感じられる工夫をする。

○地域の祭りの様子(動画や写真)
○地域の祭り(八幡神社例大祭)を主催する人の話

○浅草の人々の思いや願いと比較し、文化財や年中行事を守るために自分たちにできることを考え、話し合う。
・お祭りは、今までは自分が楽しむことだけ考えていたけれど、いろいろな人の思いが込められていることに気付いた。
・地域に残っている他の古いものも、何か理由があって残されているのだろうから調べてみたい。
・お祭りに参加して盛り上げることも行事を伝えていくのに役立ちそう。
・ごみを持ち帰ったりマナーに気をつけたりすることも受け継ぐために大切だ。

○祭りの運営に参加するだけでなく、様々な立場からどのようなことができるかを考えられるようにする。
○今の自分ができることだけでなく、将来の自分ができることという視点でも考えてよいことを伝える。
○これまで学習してきた人々の思いと関連付けて考えることができるようにする。

「医療に生かされる情報ネットワーク」(第5学年)

1.単元名

「医療に生かされる情報ネットワーク」(第5学年)

2.目標

 我が国の医療と情報との関わりについて情報の種類、情報の活用方法などに着目して最先端の医療情報技術を取材しまとめる中で、ビッグデータやAIについて各種資料で比べたり、インターネット等で調べたりして医療における情報活用の現状を捉えられるようにする。情報を生かして発展する産業が、国民生活に果たす役割を多角的に考え表現することを通して、情報技術の活用はさまざまな産業を発展させ国民生活を向上させていることを理解できるようにする。その中で、主体的に学習問題を追究・解決しようとする態度や情報化の進展に伴う産業の発展や国民生活の向上について考えようとする態度を養う。

3.評価規準

【知識・技能】
 情報の種類、情報の活用の仕方について聞き取り調査をしたり映像や新聞などの各種資料を調べたりして、必要な情報を集め読み取り、産業における情報活用の現状を理解している。調べたことを図表や文などにまとめ、大量の情報や情報通信技術の活用はさまざまな産業を発展させ、国民生活を向上させていることを理解している。

【思考・判断・表現】
 情報の種類、情報の活用の仕方などに着目して問いを見出し、産業における情報活用の現状について考えを表現している。情報を活用した産業の変化や発展と人々の生活の利便性の向上を関連付けて、情報を生かして発展する産業が国民生活に果たす役割を考え、学習したことをもとに産業と国民の立場から多角的に考えて、情報化の進展に伴う発展や国民生活の向上について考え表現している。

【主体的に学習に取り組む態度】
 大量の情報や情報通信技術の活用について、予想や学習計画を立てたり、学習をふり返ったりして主体的に学習問題を追究・解決しようとしている。

4.本単元の指導にあたって

①教材について
 企業のフィリップスが開発したeICUを活用して、現在の医療で課題となっている遠隔地医療や新型コロナウィルス感染症治療対策の課題解決に役立っていることについて知る。その中で、高度最先端医療や高度医療機器の操作について、専門の医者が遠隔地より診断し、診療の支援をするシステムについて理解を深める。そして、情報を活用した産業の変化や発展と、人々の生活の利便性の向上を関連付けて、情報を生かして発展する産業が国民生活に果たす役割を考えようとする態度を育てる教材として位置付ける。

②学習過程について
 学習問題を2段階に設定することで内容が焦点化され、現在の情報ネットワーク技術をより身近に感じられるようになる。また、どのように調べ、どのように探究すると現実の情報ネットワーク技術について調べられるか知ることができる。インターネットの検索エンジンだけでは、真実をより鮮明に捉えられないことを現実のこととして理解することができるようになる。

③指導と評価について
 全7時間扱いの全ての時間で三つの観点の一つずつを評価することにより、児童一人ひとりに寄り添った評価ができる。また、その評価を次時の学習に役立てることができる形成的な評価となり得る。

④子どもの実態について
 現在GIGAスクール構想の推進に伴い各校でタブレットPCが一人一台貸与されている。しかし、その情報技術が現実の社会でどのように役立っているのか、あまり理解していない。そこで、実際の医療現場の現実を示すことで情報技術について興味関心を高めることができると考える。

5.単元の指導計画

学習のねらい

子どもの活動と内容
◆…主な問い ○…主な学習活動
?!…子どもの発言

評価規準の具体例
◎…資料や参考文献
■…指導上の留意点

1

<遠隔医療の現場から>
今までの生活経験から気付いたことや疑問をもとに学習問題をつくり、学習計画を立てることができる。

◆医者はどのように診察しているのだろう。
○この病院(eICU導入)の医者や患者の様子から気付いたことを話す。写真資料から気付いたことや疑問を話し合い、学習問題をつくる。

学習問題につながる子どもの疑問例
?血圧や心拍数等を記録している
?患者の様子はどうなの
?記録したデータは何に役立てるの

【主体的】自分の生活経験と資料を照らし合わせながら気付きや疑問を抱き、学習問題をつくろうとしている。(発言・ノートの記述)

〈学習問題〉患者の情報は、eICUを取り入れることで、どのように活用して医療に生かされているのだろう。

○学習問題に対する予想をし、学習計画を立てる。
◎スマートフォンなどで身体情報を確認する人との認識のズレを整理し、技術の進化や情報を日常的に記録することに着目させる。

2
3

<情報活用する医療>
医療データを活用することでもたらされる医療の変容について捉えることができる。

◆医者は、患者をどのようにして遠隔診察しているのか。
○コンピュータやAI情報について調べる。
!お父さんは、検温機能をスマートウォッチに入れた
!心臓の動きや、血圧も記録することができる
?医者は、記録したデータをどのように活用するのだろう
○患者の生活記録を診察に生かす医者の取り組みを調べる。
!患者のデータが細かく記録されている
!患者が説明できないことも、医療データから知ることができる
?情報が多すぎて管理することが大変そうだ。工夫があるのか

【知・技】医療データが診察に活用されていることを理解する。(発言・ノートの記述)
◎記録されるデータ
◎医者の診察の様子
◎医者、企業の話
■記録したデータを活用する事例を示し、医療データが診療にもたらすことについて考えさせる

4
本時

<eICUの活用>
eICUで医療データを活用し、現在の医療の変容について捉えることができる。

◆eICUを活用して、病院はどのようなことに役立てているのか。
○病院と企業が連携して医療データの管理を行っている様子を調べる。
○他の産業と同じで、医療も人手不足が深刻であることをつかませる。
!新しい技術を活用するために、高い情報技術をもっている企業と協力している

さらに考えたい問題につながる子どもの疑問例
?新しい技術を活用した事例は他にないか
?新しい技術はどのようなものが病院で取り入れられているのだろうか

【知・技】情報を蓄積・活用するために、病院と企業とが連携してシステムを構築していることを理解する。(発言・ノートの記述)
【主体的】既習事項をもとに、新たな疑問を見出し、問いを立てようとしている。(発言・ノートの記述)
◎医者不足資料
◎病院と連携企業
◎企業が担う情報医療システムの構築
■病院と企業が連携して情報を活用するシステムを構築してきたことを捉えさせる

〈さらに考えたい問題〉eICUを取り入れることで、医療のどのような課題が解決されるか。

5

<AIを活用して進化する医療現場>
医療データを活用することで、予防医療の展望について捉えることができる。

◆病院で活用されている新しい技術にはどのようなものがあるのだろう。
○病院や患者の状況に合わせて活用されるシステムについて調べる。
!オンライン診療はニュースで見た
!離島で手術を受けることができる
!診察の記録を病院同士で共有して、より正確な診察をすることができる
!医者と患者の負担を減らせる

【知・技】病院や患者の置かれている状況に合わせて、新しい技術が活用されていることを理解する。(発言・ノートの記述)
◎新型コロナウィルスのニュース記事
◎オンライン診療を行う医者(写真)
◎オンライン診療を受ける患者(写真)
◎ロボットによる遠隔手術
◎医療情報ネットワーク
■AI診療

6

<医療への情報技術活用の実態と課題>
医療への新しい技術の導入や普及の様子について調べ、実態と課題を捉えることができる。

◆新しい技術は、どれくらい普及しているか。
○これまで調べてきた新しい技術の現状と課題を調べ、蓄積された情報は患者の個人情報であり厳重に管理することを押さえる。
!深刻な医者、看護師の人手不足を解決するための技術も開発されている

【知・技】医療における新システムの導入や普及の課題解決のために、病院や企業が連携して取り組んでいることを理解する。(発言ノートの記述)
◎医療データを活用 する医療の現状と課題について
■資料から個人情報管理や人材育成等の課題があることに着目させたい

7

<これからの医療>
学習してきたことをもとに、これからの医療、特に情報技術を取り入れた医療のあり方について考えたことを話し合うことができる。

◆これからの医療にとって大切なことは何だろう。
○医者、患者、企業の三つの立場から、これからの医療について話し合う。
!蓄積された患者の情報によって病気の原因や発生時期をより正確に把握することは、医療の質を向上させることにつながる(予防医療)
!高額な機器をもつ人ともてない人、使える人と使えない人で、格差が生じる(デジタルディバイド)
!情報の保護について、企業や医者は慎重に取り組まないと新しい技術が十分に生かされない

【思・判・表】学習してきたことをもとに、これからの医療の在り方について考えたことを表現している。(発言・ノートの記述・成果物)
■これまで学習してきたことをもとに、よりよい医療の在り方を模索する

6.本時の学習

①目標
eICUで医療データを活用し、現在の医療の変容について捉えることができる。

②学習展開

主な学習活動・内容

指導の工夫と教師の支援

資料

1 フィリップスのeICUについての動画を視聴してからさまざまな疑問を出し合う。
?どのような病院で利用されているの
!遠隔地や医者のいない村でも活躍しそう

○前時の学習で学習した、フィリップスのeICUを使う病院について思い出させる。

・各児童のタブレットPC
・フィリップスのeICUの資料及びDVD動画

2 eICUの利用のされ方について予想する。
?どのような病院で利用されているの
!遠隔地や医者のいない村でも活躍しそう

eICUを活用して、病院はどのようなことに役立てているのか

!専門の医者がいなくても診療が受けられる
!一人の医者で多くの病院で診療できるね

○小グループを組み、eICUで便利になりそうなことを予想させる。

3 eICUの実際について資料から読み取る。

○病院と企業が連携して医療データの管理を行っている様子を調べさせる。

4 読み取ったことから感じたことや考えたことを話し合う。
!他の産業と同じで、医療も人手不足が深刻である
!新しい技術を活用するために、高い情報技術をもっている企業と協力している

さらに考えたい問題につながる子どもの疑問例
?新しい技術を活用した事例は他にないか
?新しい技術はどのようなものが病院で取り入れられているのだろうか

5 医者のインタビュービデオを見る。
!看護師の手間が少なくなる(CT写真を長い距離運ぶなど)
!導入するときにお金がかかる

6 ビデオや資料からわかったこと、eICUについて優れている点・問題点をノートにまとめ、発表する。
!誰でも同じ情報を共有できる
!違う病院でも共有できる
!患者の待ち時間が減る
!個人情報の取り扱いに注意が必要
!導入にたくさんのお金がかかる

7 本時のまとめをする。

【さらに考えたい問題】eICUを取り入れることで、医療のどのような課題が解決されるか。

8 本時の学習の感想を書く。

◆次時は身近なeICUシステムの実際について学ぶことを知り、次時への見通しをもたせる。

9 次時の予告をする。

③本時の評価
【知・技】情報を蓄積・活用するために、病院と企業とが連携してシステムを構築していることを理解している。(発言・ノートの記述)
【主体的】既習事項をもとに、新たな疑問を見出し、問いを立てようとしている。(発言・ノートの記述)

7.資料

「店ではたらく人びとの仕事」(第3学年)

1.単元名

「店ではたらく人びとの仕事」(第3学年)

2.目標

 スーパーマーケットの見学などを通して、販売の仕事の特色や商品を通じた他地域とのつながり、販売に携わる人々の工夫について考える。また、販売の工夫と消費者の願いとのかかわりについて考え、販売に関する仕事が、自分たちの日々の生活を支えていることを理解する。

3.評価規準

知識・技能
○販売に携わる人々が、消費者の願いにこたえるために、様々な工夫をしていることを理解している。
○見学したり、資料を活用したりして、販売の仕事の特色について読み取っている。

思考・判断・表現
○見学や資料の情報をもとに、販売に携わる人々の工夫や努力を、整理したり分類したりしている。
○販売の工夫と消費者の願いのかかわりについて考え、ノートに適切に表現している。

主体的に学習に取り組む態度
○スーパーマーケットの仕事について関心をもち、予想や学習計画を立てたり、学習を振り返ったり見直したりして、学習問題を追究し、解決しようとしている。
○自分たちの生活とのかかわりを考えようとしている。

4.本単元の指導にあたって

 本単元の指導にあたっては、次の三つのことを行っていく。
 一つ目は、導入として買い物調べを行わず、駐車場や売り場の工夫を取り上げ、それをもとに学習問題を作成する。買い物調べを行わない理由としては、家庭環境への配慮や、共働きの増加により、スーパーマーケットで買い物をする機会が減ってきていることなどが挙げられる。多くの車が駐車されている開店後の駐車場の様子や、混雑するレジ前、レジが十箇所以上も用意されている様子から、スーパーマーケットには多くの人が買い物に来ていることをつかませ、学習問題へとつなげる。
 二つ目は、「消費者の需要を踏まえて売り上げを高めるよう工夫していること」が理解できるよう、スーパーマーケットの様々な取り組みを取り上げる。例えば、ネットスーパーや買い物代行サービスなどの多様な購買形態の他、スマートショッピングカートやドライブスルーでの買い物など、最新の取り組みも取り上げていきたい。また、多くのスーパーマーケットではSDGsに対する取り組みを積極的に行っているため、それらにも触れていきたい。
 三つ目は、消費者の願いと販売する側の工夫を、KJ法等の思考ツールを活用することで、関連付けてまとめる。消費者の願いに対し、販売する側の工夫のどれが対応するのかを考えさせる。それによって、消費者の願いに店がこたえることで、自分たちの生活が支えられていることを理解させたい。

5.単元の指導計画

学習のねらい

子どもの活動と内容

評価規準の具体例

1
本時

来客数の多さや店内の工夫から、学習問題をつくることができる。

◆スーパーマーケットについて気付いたことを話し合おう。
○開店前の駐車場の写真を見て、気付いたことを話し合う。
!すごく広い駐車場だ。
?なんでこんなに広いのかな。
○開店後の駐車場と店内(レジ前)の写真を見て、気付いたことを話し合う。
!車がたくさんとまっている。
!たくさんのお客さんが来ているみたい。
○店内の写真(野菜売場)を見て、気付いたことを話し合う。
!同じ場所なのに売っているものが違う。
?他にも何か工夫があるのかな。
○店長さんの話から、学習問題を設定する。

学習問題
スーパーマーケットでは、たくさんの人に来てもらうために、どのような作戦を立てているのだろう。

【主体的】
スーパーマーケットに関心をもち、予想や学習計画を立てたり、学習を振り返ったり見直したりして、学習問題を追究し、解決しようとしている。
(発言・ノート)
【思・判・表】
スーパーマーケットの様子から学習問題を見出すことができている。
(ノート)

2

予想をもとに、調べる計画を立てることができる。

◆店内見取り図をもとに、学習の計画を立てよう。
○店内の全体図から予想を立てる。
○予想をもとに、調べる視点(安さ、品揃え、新鮮さ、便利さ、店外など)を整理する。

【思・判・表】
学習問題に対する予想を立て、学習計画を考えることができている。
(発言・ノート)

3
4

スーパーマーケットを見学し、店内や商品の様子、仕事の様子や内容を調べる。

◆スーパーマーケットの作戦を見つけよう。
○スーパーマーケットを見学する。
!同じ野菜でも売られ方が違う。(商品の様子)
!照明の色が違う。(売り場の様子)
○店員さんにインタビューする。
?うれしいことは何ですか。
?どうして~になっているのですか。

【知・技】
見学を通して、スーパーマーケットの工夫について調べることができている。
(見学メモ)

5

見学してわかったことをもとに、スーパーマーケットで働く人々の工夫や努力を整理することができる。

◆見学でわかったスーパーマーケットの工夫をまとめよう。
○見学で気付いたことを「作戦カード」にそれぞれまとめる。
!肉や魚をお店で調理作戦。
!お掃除ピカピカ作戦。
!旬のもの売り出し作戦。

【思・判・表】
見学で集めた情報をもとに、店側の工夫や努力を整理している。
(作戦カード)

6

スーパーマーケットで働く人々の工夫や努力を、分類し、まとめることができる。

◆スーパーマーケットの作戦について、わかったことを整理しよう。
○前時にまとめたカードをもとに、作戦を分類する。
!「新鮮さ」の作戦がたくさんある。
!お客さんに来てもらうために、たくさん工夫している。

【思・判・表】
まとめた情報をもとに、店側の工夫や努力を分類している。
(発言・ノート)

7

豊富な品揃えは、国内各地や外国の商品が仕入れられることで実現していることを理解することができる。

◆チラシや店内の写真を見て、店の商品はどこから来ているのか調べよう。
○肉や魚、野菜の産地を調べ、白地図にまとめる。
!地元の野菜が売っている。
!日本全国から運ばれてきている。
!外国からも運ばれてきている。
○店長の話から、様々な産地から仕入れる意味を考える。
!たくさんの種類を売りたい。
!安く、おいしいものを売りたい。

【知・技】
国内や外国の各地から商品が仕入れられることで、豊富な品揃えになっていることを理解している。
(発言・ノート・白地図)

8

売り上げを伸ばすために様々な取り組みを行っていることを理解することができる。

◆売り上げを伸ばすために、どのような新しい取り組みを進めているのだろう。
○写真や資料から取り組みを調べる。
!多くの店がネットスーパーを展開している。
!買い物代行サービスがある。
!高齢者などのために、送迎バスを出している。
!ドライブスルーで買い物できる。

【知・技】
売り上げを伸ばしたり、高齢者等を支援したりするために、様々な取り組みをしていることを理解している。
(発言・ノート)

9

消費者の話を聞き、どのようなことを願って買い物をしているのか理解することができる。

◆消費者はどのようなことを願って買い物をしているのだろう。
○家族から聞いてきた情報を交流しよう。
!安く買えるのがうれしいみたい。
!新鮮なものがほしいみたい。
!捨てるものがないように、買う量に気をつけているみたい。

【知・技】
消費者は様々な願いをもって買い物をしていることを理解している。
(発言・ノート)

10

学習問題に対する自分の考えをまとめる。

◆お店の作戦と消費者の願いを関連付けてまとめ、学習問題に対する自分の考えをまとめよう。
○消費者の願いやスーパーマーケットの工夫をふり返る。
!新鮮なものが買えるように、旬のもの作戦や地元の野菜作戦があるよ。
!必要な量が買えるようにカット野菜作戦があるよ。

【思・判・表】
店側の工夫と消費者の願いを関連付けてまとめている。
(発言・ノート)

11

学習問題に対する自分の考えをまとめる。

◆わかったことをもとにして、お礼の手紙を書こう。
○店長さんに、お礼の手紙を書こう。
!お客さんのことを考えて、工夫していることがわかった。

【思・判・表】
わかったことをもとにしながら、お礼の手紙にまとめている。
(手紙)

6.本時の学習(1/11時)

①目標
○スーパーマーケットの来客数の多さや店内の工夫から、学習問題をつくることができる。

②学習展開

○主な学習活動
・内容(予想される児童の反応)

◆指導の工夫と教師の支援

資料

○野菜がほしくなったとき、どこで手に入れるかを話し合い、めあてを設定する。
・八百屋 ・スーパーマーケット
・直売所 ・コンビニエンスストア

スーパーマーケットについて気付いたことを話し合い、学習問題をつくろう。

◆スーパーマーケットに限らず、コンビニエンスストアやドラッグストアなど、目的に応じて買い物場所の使い分けがされていることも知らせる。
◆多くの場合はスーパーマーケットで購入されていることを押さえ、めあてを設定する。

○開店前の駐車場の写真を見て、気付いたことを話し合う。
・すごく広い駐車場だ。
・なんでこんなに広いのかな。

◆広大な敷地が駐車場として利用されていることに気付くことができるようにする。

◎開店前の駐車場の写真

○開店後の駐車場と店内(レジ前)の写真を見て、気付いたことを話し合う。
・車がたくさんとまっている。
・たくさんのお客さんが来ているみたい。

◆多くの車が駐車場にとめられていることに気付くことができるようにする。

◎開店後の駐車場の写真
◎レジ前の混雑の様子がわかる写真

○四季による野菜売場の違いから、気付いたことを話し合う。
・同じ場所なのに季節によって売っているものが違う。
・旬のものが売られているのかな。
・他にも何か工夫があるのかな

◆陳列の工夫に気付くことができるようにする。

◎店内の写真(4枚)
(四季による違いがわかるもの)

○店長さんの話から、学習問題を設定する。

学習問題
スーパーマーケットでは、たくさんの人に来てもらうために、どのような作戦を立てているのだろう。

○学習のふり返りを書く。
・スーパーマーケットがどのような作戦を立てているのか知りたい。

◆売り場の工夫について話してもらい、なぜ旬のものを売り出しているのかなどの疑問がもてるようにする。

◎店長さんの話

7.資料

▲開店前のスーパーマーケットの駐車場況▲開店後のスーパーマーケットの駐車場

「憲法と政治のしくみ」(第6学年)

1.単元名

「憲法と政治のしくみ」(第6学年)

2.目標

 我が国の政治の働きについて、日本国憲法の基本的な考え方に着目して、見学・調査したり、各種の資料で調べたりして、関係図などにまとめ、日本国憲法が国民生活に果たす役割や、国会、内閣、裁判所と国民との関わりを関連付けて考え、日本国憲法は国家の理想、天皇の地位、国民としての権利及び義務など国家や国民生活の基本を定めていること、我が国の民主政治は日本国憲法の基本的な考え方に基づいていること、立法、行政、司法の三権がそれぞれの役割を果たしていることを理解できるようにする。

3.評価規準

知識・技能
 日本国憲法は国家の理想、天皇の地位、国民としての権利及び義務など国家や国民生活の基本を定めていることや、現在の我が国の民主政治は日本国憲法の基本的な考え方に基づいていることを理解しているとともに、立法、行政、司法の三権がそれぞれの役割を果たしていることを理解している。
 見学・調査したり各種の資料で調べたりして、まとめている。

思考・判断・表現
 日本国憲法の基本的な考え方に着目して、我が国の民主政治を捉え、日本国憲法が国民生活に果たす役割や、国会、内閣、裁判所と国民との関わりを考え、表現している。

主体的に学習に取り組む態度
 我が国の政治の働きについて主体的に問題解決しようとしたり、よりよい社会を考え学習したことを社会生活に生かそうとしたりしている。

4.本単元の指導にあたって

○導入

  • 日本国憲法に関わる身近な事例(教科書無償配布、ユニバーサルデザイン等)を扱う。
  • 自分たちの住む地域と他地域の事例(平和宣言、学校教育等)を比べ、日本国憲法の汎用性に着目させる。→日本全体に影響を及ぼす法やきまりがあるということに気付かせる。
  • 「あたらしい憲法のはなし」の挿絵から日本国憲法の三原則や理念をグループで予想する。

○調べる

  • 日本国憲法の三原則の学習の指導順序を基本的人権の尊重→平和主義→国民主権とする(身近な基本的人権から入り、最後に国民主権を扱い、国の政治のしくみにつなげるために)。
  • 日本国憲法の三原則の学習を、過去の事例(課題)→三原則の条文や理念、意味→身近な事例→国の取組や国民との関わりがわかる事例について扱う展開にする。
    例)基本的人権の尊重:過去の事例(アイヌやハンセン病患者における課題)→条文(第11条)とその意味→身近な事例(義務教育制度等)→国民の権利と義務
  • 「やってみよう」として模擬選挙を日本国憲法の三原則である国民主権と政治のしくみと国会の学習の間に取り入れ、国民主権や選挙における一票の意味に対する考えを深めるとともに、「選挙で選ばれた国会議員はどんなことをするのだろう?」という問いを見出せるようにすることで、日本国憲法の三原則から政治のしくみに円滑に移行できるようにする。
  • 大単元の導入で、予算(お金)について扱ったことを踏まえ、政治のしくみでも、予算についてはできるだけ継続して触れることで、政治を行うために予算は不可欠であることに気付かせる。
  • 「税金のはたらき」については、「調べる」の最後の段階で、「政治を行うための予算はどこから来るの?」という問いを見出し、学習活動として追究できるようにする。

○まとめる

  • 関係図(国民、日本国憲法、国会、内閣、裁判所)を考えさせる活動を取り入れる。※図1参照

○その他

  • 1時間ごとに問いの連続性を重視し、新たな学びにつなげられるようにする。
  • 体験的な活動、対話的な活動を取り入れることで、意欲や当事者意識を高める。
    例)政治単元導入における予算の使い方を考える活動、「あたらしい憲法のはなし」の挿絵からグループで予想する活動、模擬選挙等

5.単元の指導計画

学習のねらい

子どもの活動と内容

評価規準の具体例

1

地域の政治に関わりそうな事例と市の人の話から、国や地方公共団体の政治は、日本国憲法に基づくものであることに気付くことができる。

◆自分たちのくらしと関わりのある市のまちづくりは、どのような考え方のもとで行われているのだろう。
○自分たちの住む市(区)町村の人権、市民の政治参加、平和への取組を調べる。
○教科書における政治と関わりのありそうな事例について話し合う。
○市役所の人の話などをもとに、市のまちづくりは、日本国憲法に基づいて行われていることを知る。

【主】
自分たちの住む市(区)や他市の取組を比べることで、日本国憲法の汎用性に気付き、それがどのようなものか興味・関心を高めている。

〈学習問題〉日本国憲法にはどのような役割があり、わたしたちのくらしとどのように結び付いているのだろう。

2

日本国憲法の基本的な考え方について予想し、日本国憲法と政治が、自分たちのくらしとどのようにつながっているのかについて調べる計画を立てることができる。

◆日本国憲法の基本的な考え方はどのようなものだろう。
○日本にも過去に戦争があり、その反省から日本国憲法が制定されたことを知る。
○「あたらしい憲法のはなし」の挿絵をもとに、日本国憲法の基本的な考え方について予想し、話し合う。
○日本国憲法は、我が国の最高法規であることを知る。
○日本国憲法の三原則について知る。
○予想したことをもとに学習計画を立てる。

【主】
日本国憲法の原文や「あたらしい憲法のはなし」の挿絵から気付いたり、疑問に思ったりしたことを話し合い、学習への興味を高めるとともに、学習の見通しを立てている。

3

基本的人権と国民の権利・義務について、自分たちのくらしと関連付けて考え、適切に表現することができる。

◆くらしのなかで、わたしたちの人権は、どのように守られているのだろう。
○日本国憲法制定以前の人権上の課題を知る。
○基本的人権の意味とそれに関わる条文を知る。
○市や国の取組を調べるとともに国民の権利と義務について理解する。

【思・判・表】
日本国憲法によって国民の権利が保障され、自分たちの生活が豊かになっていることを捉えるとともに、国民の義務について考え、権利と義務の関係についてまとめている。

4

日本国憲法の平和主義の実現を目指す国や地方公共団体などの取組の意味を考え、適切に表現することができる。

◆平和を実現するために、どのようなことが行われているのだろう。
○過去に起きた戦争について知る。
○憲法第9条と平和主義について知る。
○平和を実現するために市や国の取組について調べる。

【思・判・表】
日本国憲法の平和主義の実現を目指す国や地方公共団体の取組について資料から考え、まとめている。

5

日本国憲法の前文や内容から、憲法は国民主権の考え方を示しており、国民が選挙を通じて政治に参加する制度を保障していることを理解することができる。

◆国民主権とは、どのようなものだろう。
○選挙権を得るための条件や有権者の割合の変化を知る。
○日本国憲法前文を読み、国民主権について知る。
○天皇の地位と主な仕事について調べる。
○国民主権に関わる取組について調べる。

【知・技】
日本国憲法の前文の内容から、日本国憲法における国民主権の考え方を読み取り、国民が政治の主体であることを理解している。

6
本時

模擬選挙を通して、選挙のしくみへの理解を深め、選挙に行くことの意味について考えるとともに、政治がどのように行われているかということに関心を高めることができる。

◆選挙の一票には、どのような意味があるのだろう。
○模擬選挙をする。
○選挙のしくみを理解し、選挙に行って一票を投じることの意味について考える。

【主】
模擬選挙を通して、選挙に行くことの意味について考えを深め、政治がどのように行われているかについての関心を高めている。

7

国民の祝日等の法律ができるしくみや選挙を通じて、国民と国会との関わりや国会の働きについて捉えることができる。

◆国会には、どのような役割があるのだろう。
○日本国憲法第41条、第43条を知る。
○国民の祝日をもとに国会のしくみや役割について調べる。

【知・技】
国会が国の唯一の立法機関であることや衆議院、参議院や国会の働きについて理解している。

8

内閣のしくみや各省庁の働き等を調べ、内閣の働きについて理解することができる。

◆内閣はどのような仕事をしているのだろう。
○内閣の働きについて調べる。
○文部科学省の仕事について調べる。
○各省庁が仕事をするために、国の予算が使われていることを知る。

【知・技】
内閣や各省庁によって国の政治が行われていることを資料を通して理解している。

9

裁判所のしくみを通じて、裁判所の働きを理解し、裁判と国民との関わりについて捉えることができる。租税の役割について理解し、税金と国民との関わりについて捉えることができる。

◆裁判所はどのような仕事をしているのだろう。
○裁判所の働きについて調べる。
○裁判員制度について調べる。
○「国の予算」をもとに、税金とわたしたちの関わりについて話し合う。

【知・技】
裁判所の働きや裁判と国民との関わりについて理解している。税金の役割や税金と国民の関わりについて理解している。

10

今まで学習したことを関係図にまとめるとともに、我が国の民主政治は、日本国憲法の基本的な考え方に基づいていることを考え、わたしたちが今後、国の政治や日本国憲法の考え方とどのように関わっていくのかについて考えることができる。

◆日本国憲法、国民、国会、内閣、裁判所は、どのような関係になっているのだろう。
○憲法、国民、国会、内閣、裁判所の関わりについて関係図と文章にまとめる。
○学んだことをもとに、自分が今後、国の政治や日本国憲法の考え方にどのように関わっていくのかについて考える。

【主】
学習したことをまとめた関係図をもとに、自分が今後国の政治や日本国憲法の考え方にどのように関わっていくのかについて考えようとしている。

日本国憲法は、私たちの生活を支え、その考え方をもとに我が国では、国民が中心になった政治が行われている。そして国会、内閣、裁判所は、それぞれが役割を果たしながら連携している。

※図1(児童作品)

6.本時の学習(6/10)

①目標
 模擬選挙を通じて、選挙のしくみへの理解を深め、選挙に行くことの意味について考えるとともに、政治がどのように行われているかということに関心を高めることができる。

②学習展開

主な学習活動・内容

指導の工夫と教師の支援

資料

○模擬選挙をする。

◆選挙の一票には、どのような意味があるのだろう。
・選挙に立候補する役を数人決め、「福祉」、「教育」、「防災」、「環境」等から市(地域)の課題を見出し、その改善策をもとに、主張できるようにする。
・投票する児童には、選んだ理由についても考え、交流できるようにする。

◎市(地域)の政策がわかる資料

○選挙のしくみを理解し、選挙に行って一票を投じることの意味について考える。

・「選挙に当選した人は何をするのだろう」という問いを引き出し、国の政治の学習につながるようにする。

7.図1

「自然災害から命を守る活動」(第4学年)

1.単元名

「自然災害から命を守る活動」(第4学年)

2.目標

 自然災害から人々を守る活動について、過去に発生した地域の自然災害、関係機関の協力などに着目して、資料で調べてまとめ、災害から人々を守る活動を捉え、その働きを考え、表現することを通して、地域の関係機関や人々は、自然災害に対し、様々な協力をして対処してきたことや、今後想定される災害に対し、様々な備えをしていることを理解できるようにするとともに、主体的に学習問題を追究・解決し、学習したことを基に地域社会の一員として自然災害から自身の安全を守り、自然災害の備えに取り組もうとする態度を養う。

3.評価規準

知識・技能
○過去に発生した地域の自然災害、関係機関の協力などに着目して聞き取り調査をしたり地図や年表などの資料で調べたりして、必要な情報を集め、読み取り、災害から人々を守る活動を理解している。
○聞き取り調査をしたり地図や年表などの資料で調べたりして、年表などにまとめ、地域の関係機関や人々は、自然災害に対し、様々な協力をして対処してきたことや、今後想定される災害に対し、様々な備えをしていることを理解している。

思考・判断・表現
○過去に発生した地域の自然災害、関係機関の協力などに着目して問いを見出し、災害から人々を守る活動を捉え、その働きを考え、表現している。
○自然災害が発生した際の被害状況と災害から人々を守る活動を関連付けて、それらの働きを考えたり、地域で起こり得る災害を想定し、自分たちにできることを選択・判断したりして、適切に表現している。

主体的に学習に取り組む態度
○自然災害から人々を守る活動について、予想や学習計画を立てたり、学習を振り返ったりして、学習問題を追究し、解決しようとしている。
○よりよい社会を考え、学習したことを基に、地域社会の一員として、自身の安全を守る取組や、関係機関や地域の人々への協力を考えようとしている。

4.本単元の指導にあたって

①教材について
 自衛隊の動きが見える身近な教材として伊豆大島の自然災害を扱った。島内と島外に分けて追究することもでき、4年生の児童にはわかりやすい教材であった。

②学習過程について
 1つの学習問題で追究する難しさを克服するために、自然災害の対処と備えでそれぞれ学習問題をつくった。児童の発達の段階に合っており、また、カリキュラム・マネジメントの視点からも効果的であった。

③指導と評価について
 1単位時間の学習のまとめは、ノートではなく『学びのあしあと(ワークシート)』に書かせた。調べたり考えたりしてわかったことや学び方をB4サイズ1枚のワークシートに書かせることで、児童は常に単元全体を意識しながら自分の学びを振り返り、教師は児童の学びを把握することができた。

5.単元の指導計画(12時間扱い)

学習のねらい

子どもの活動と内容

評価規準の具体例

1

過去に東京都内で様々な自然災害が発生したことを知る。

○本時のめあてを確認する。

東京都の自然災害について知ろう。

○「自然災害」の言葉の意味を知る。
○「東京都の自然災害(マップ)」を見て、今までに、いろいろな場所で様々な自然災害が発生したことを知る。
! 東京でも噴火が起こるんだね。
! 東京でも大雪になるんだ!
! 伊豆大島では、台風で家がぐちゃぐちゃになってる。
! 地震で大きなビルが壊れている。
○本時のまとめを書く。

東京都では、今まで、地震、台風、噴火、大雪などの自然災害が起こっていることがわかった。今日の学習で、災害を少し意識するようになった。

【知・技①】
ノートの記述などから、「過去に発生した地域の自然災害に着目して地図などの資料で調べ、必要な情報を集め、読み取った。」かを評価する。

2

台風による自然災害の被害について調べ、自然災害から人々を守る活動に関する学習問題をつくる。

○本時のめあてを確認する。

台風による自然災害から人々を守る活動についての学習問題をつくろう。

○「伊豆大島の台風による自然災害の被害(写真・文)」を見て、伊豆大島の台風による自然災害の被害について調べ、気付いたことや疑問に思ったことを話し合う。
! 家がつぶれちゃった。車が流されている。
! 道路に木がたくさんあって通れない!
! 家の中に木や泥が入ってきて住めない。

被害の状況

学習問題につながる子どもの疑問例

? 大島町役場の人は何をしているのかな?
? 消防の人も助けているのかな?
? 道路の木はどうしたのかな?
? 家のまわりの泥はどうしたのかな?
? 家が無くなった人はどうしたのかな?
○学習問題をつくる。

台風のひがいにあった時、だれがどのように対処したのだろう。

【思・判・表①】
ノートの記述などから、「過去に発生した地域の自然災害、関係機関の協力などに着目して問いを見出し、災害から人々を守る活動を捉え、その働きを考え、表現している。」かを評価する。

3

学習問題に対する予想を考え、学習計画を立てる。

○本時のめあてを確認する。

学習問題に対する予想を考え、学習計画を立てよう。

○「伊豆大島の台風による自然災害の被害(写真・文)」「火事や事故発生時の対処(図)」から、学習問題に対する予想を考える。
? みんなで会議をしてどうするか考えた?
? 町長、消防、救急、警察、消防団?
? 町の人が家を建て直す?
? 避難場所に行った? 自衛隊?
? ボランティア活動?
○学習計画を立てる。
! 住民を助ける活動→第4時
! 住民の生活をささえる活動→第5時

【知・技①】
ノートの記述などから、「過去に発生した地域の自然災害、関係機関の協力などに着目して、資料で調べ、必要な情報を集め、読み取り、災害から人々を守る活動を理解している。」かを評価する。

4

台風による自然災害が起きたとき、だれがどのように住民を救助したのか調べ、災害から人々を守る活動を理解する。

○本時の問いを確認する。

だれが、どのように、台風の被害にあった大島町の住民を助けたのだろう。

○本時の問いの予想を考える。
? 大島町役場の人が避難を呼びかけたと思う。
? 警察の人が困っている人を探したと思う。
? 消防の人が家から出られなくなった人を助けたと思う。
? 救急の人がけが人を病院へ運んだと思う。
○「大島町役場の人の話」、「警察の人の取組(図)」、「消防・救急の人の取組(図)」から、だれがどのように台風の被害にあった住民を助けたのか調べ、「住民おたすけマップ(関係図)」にまとめる。
! 大島町役場の人が避難情報を住民に知らせた。
! 警察の人が町を歩いて救助者を探した。
! 消防の人が家の中から助けた。
○たくさんの人が救助した理由を考える。
! 1人でも多く、早く助けたい。
! 安心させたい。
! 元の生活に戻してあげたい。
○本時のまとめ、学習の振り返りをする。

大島町役場の人が台風が来る前から住民に避難の情報を伝えた。そして、火事や事故と同じように警察、たくさんの人たちが協力して住民を助けた。災害の被害に遭った時は、たくさんの人に助けてもらえることがわかった。

【知・技①】
ノートの記述などから、「過去に発生した地域の自然災害、関係機関の協力などに着目して、資料で調べ、必要な情報を集め、読み取り、災害から人々を守る活動を理解している。」かを評価する。

5
本時

台風による自然災害が起きたとき、だれがどのように住民の生活を支援したのか調べ、災害から人々を守る活動を理解する。

○本時の問いを確認する。

だれがどのように台風のひがいにあった大島町の住民の生活を支えたのだろう。

○本時の問いの予想を考える。
? 大島町役場の人が避難所を用意した。
? だれかが仮設住宅を用意した。
? ボランティアの人が家の片付けを手伝った。
? だれかが道路の木やごみを片付けた。
○「大島町役場の人の話」、「ボランティア活動(図)」、「自衛隊の取組(図)」から、だれがどのように住民の生活を支援したか調べ、前時に作成した「住民おたすけマップ(関係図)」に追記する。
! 大島町役場の人が避難所を用意して、家に住めなくなった人が避難した。
! 島民や島の外から集まったボランティアがごみを集めたり、泥を集めたりした。
! 大島町役場の人が仮設住宅を用意して、家が壊れた人はそこで生活した。
! 自衛隊が大島に来て、道路の木を片付けたり、ごみを運んだりした。

ボランティア活動

○台風の被害にあった住民の生活を支える人々は、どのような思いで取り組んだのか考える。
! 大島の人が困っているから。
! 大島の人を助けてあげたい。
! 自分たちがやらないと、大島の人に必要なものが届かないから。
○本時のまとめ、学習の振り返りをする。

大島町やボランティアが協力して、家に住めなくて困っている住民のために、避難所を用意したり、家の片付けなどを手伝ったりした。また、自衛隊も大島に来て、道路の木を片付けたり、ごみを集めたりした。困っている人のためにたくさんの人が協力していることがわかった。

【知・技①】
ノートの記述などから、「過去に発生した地域の自然災害、関係機関の協力などに着目して、資料で調べ、必要な情報を集め、読み取り、災害から人々を守る活動を理解している。」かを評価する。

6

学習問題に対する自分の考えを書き、台風の被害は、伊豆大島だけでなく東京都のどこでも発生する可能性があることを知り、台風に対する備えに関する学習問題をつくる。

○本時のめあてを確認する。

学習問題に対する自分の考えを書こう。

○「住民おたすけマップ(関係図)」で、第4時と第5時に学んだことを整理する。
○学習問題に対する自分の考えを書く。

台風で大きな被害がおこった時、警察、消防、大島町、自衛隊、ボランティアなど多くの人が困っている住民を助けたいという思いから協力して、住民を助けたり、生活できるように避難所や仮設住宅などを用意したりした。

○「台風のコース(地図)」を見て、台風による被害は、伊豆大島だけでなく、東京都のいろいろな場所で発生していることに気付き、台風に対する備えの必然性を感じ、台風に対する備えに関する学習問題をつくる。
! 住んでいるところにも台風が通りそうだ。
! 台風による被害は、伊豆大島だけではなさそうだな。

学習問題につながる子どもの疑問例

? 自分たちが住んでいる町に台風がきたら、大丈夫なのかな?
? 台風の対策はしているのかな?
? 台風で、家に住めなくなっちゃうのかな?

台風がくる前に、どのような対策をしているのだろう。

【思・判・表①】
ノートの記述などから、「過去に発生した地域の自然災害、関係機関の協力などに着目して問いを見出し、災害から人々を守る活動を捉え、その働きを考え、表現している。」かを評価する。

7

学習問題に対する予想を考え、学習計画を立てる。

○本時のめあてを確認する。

学習問題に対する予想を考え、学習計画を立てよう。

○学習問題に対する予想をする。
? 道路の工夫をしている?
? 土のうなど水を防ぐ何かをつくっている?
? スマホを使っている?
? 防災倉庫や避難場所?
○学習計画を立てる。
! 被害を減らすためのもの→第8時
! 情報→第9時
! 地域の取組→第10時

【主体的①】
ノートの記述などから、「自然災害から人々を守る活動について、予想や学習計画を立てている。」かを評価する。

8

台風による被害を減らすために、どのような施設をつくったか調べ、災害から人々を守る活動を理解する。

○本時の問いを確認する。

台風たいさくのために、どのようなものをつくったのだろう。

? 地下に水が入らないようにしたと思う。
? 堤防をつくったと思う。
? 道路に何か工夫したと思う。
○「砂防ダム(図)」「スーパー堤防(図)強」「地下調節池(図)」から、水害に備えてどのような施設をつくったか調べる。
! 公園、学校、道路の下に水をためるものをつくった。
! 壊れにくいスーパー堤防をつくった。
! 砂防ダム、下水道、川の整備をした。

大島 砂防ダム

○どのような願いでこのような施設をつくったのだろう。
! できるだけ被害にあう人を減らしたい。
! 台風は、いつ、どんな形で被害をもたらすかわからないから。
○本時のまとめ、学習の振り返りをする。

被害を少しでも小さくするために、砂防ダムをつくったり、堤防を強くしたり、地下に水をためる施設をつくったりした。私たちの生活は、たくさんの人によって守られていることがわかった。

【知・技①】
ノートの記述などから、「過去に発生した地域の自然災害、関係機関の協力などに着目して、資料で調べ、必要な情報を集め、読み取り、災害から人々を守る活動を理解している。」かを評価する。

9

台風による被害を減らすために、どのように情報を使い、発信するのか調べ、災害から人々を守る活動を理解する。

○本時の問いを確認する。

台風たいさくのために、どのような情報を使い、住民に伝えたのだろう。

○本時の問いの予想を考える。
? 今までの台風の記録を使ってると思う。
? 台風の情報を放送したと思う。
? 避難の指示を放送していると思う。
○「ハザードマップ(図)」、「気象庁の取組(図)」「台風の情報を伝える人の話」から、水害に備えた情報の活用を調べる。
! ハザードマップを作り、被害が出そうなところを住民に知らせる。
! 気象庁と連絡して、情報を集める。
! 台風による被害が出そうな時には、住民に放送で避難を呼びかける。
○なぜ、情報を活用するのか考える。
! 早く情報を伝えることで、命を助けられる。
! 想定を超える自然災害にも対応するため。
○本時のまとめ、学習の振り返りをする。

被害を少しでも小さくするために、ハザードマップを作って配ったり、気象庁と連携して台風の情報を集めたり、放送で住民に避難を呼びかける準備をしていた。想定を超える自然災害にも対応するために、情報を使っていた。

【知・技①】
ノートの記述などから、「過去に発生した地域の自然災害、関係機関の協力などに着目して、資料で調べ、必要な情報を集め、読み取り、災害から人々を守る活動を理解している。」かを評価する。

10

台風による被害を減らすために、地域はどのように備えているのか調べ、災害から人々を守る活動を理解する。

○本時の問いを確認する。

台風たいさくのために、地域はどのようなことをしているのだろう。

○本時の問いの予想を考える。
? 避難所をつくる訓練をしていると思う。
? 食料や水を保管していると思う。
? 火事の時みたいに消防団が活躍している。
○「避難所開設訓練(図)」、「防災倉庫の取組(図)」、「消防団の取組(図)」から、水害に備えた地域の取組を調べる。
! 9月に学校で避難所開設訓練をやっている。
! 防災倉庫に食料や水を入れている。
! 消防団は、いつでも助けられるように準備している。
○なぜ、地域で対策をしているのか考える。
! 困っている人を早く助けたいから。
! 地域で力を合わせて頑張りたいから。
○本時のまとめ、学習の振り返りをする。

台風対策のために、地域では避難所開設訓練、防災倉庫の設置、消防団など、いろいろな人が協力して取り組んでいる。

【知・技①】
ノートの記述などから、「過去に発生した地域の自然災害、関係機関の協力などに着目して、資料で調べ、必要な情報を集め、読み取り、災害から人々を守る活動を理解している。」かを評価する。

11

学習問題に対する自分の考えを書き、災害から人々を守る活動を理解する。

○本時のめあてを確認する。

学習問題に対する自分の考えを書こう。

○「関係図」を作成し、第8時~第10時に学んだことを整理する。
○学習問題に対する自分の考えを書く。

台風が来た時に備え、都や区や地域が協力して住民の命を守ったり、生活を支えるための取組を行ったりしている。それらのおかげで、災害が起こった時も助けてもらえる。

○「○○さんのお話」から、公助・共助の限界を知り、さらに考えたい問題をつくる。

さらに考えたい問題につながる子どもの疑問例

・台風が来たら大丈夫かな?
・公助や共助にも限界があるんだ…。
・自分にできることはないのかな?

自然災害に備えて、自分ができることは何だろう。

【知・技②】
ノートの記述などから、「聞き取り調査をしたり資料で調べたりして、関係図などにまとめ、地域の関係機関や人々は、自然災害に対し、様々な協力をして対処してきたことや、今後想定される災害に対し、様々な備えをしていることを理解している。」かを評価する。

12

水害に備えて、自分にできることを考える。

○本時の問いを確認する。

台風に備えて自分にできることは何だろう。

○台風に備えて、自分の命を守るために自分にできることを考える。
! 家族と一緒に地下調節池に行ってみたい。なぜなら、台風対策のことがよくわかるし、家族にも知ってもらいたいからだ。
 →(第8時)
! 家族にハザードマップの大切さを伝えたい。なぜなら、ハザードマップを見れば、どこに避難すればいいかわかる。家にあるか探してみたい。
 →(第9時)
! 家族のスマホで、情報が見られるか確認してみたい。なぜなら、最新の情報を手に入れることが命を守る一番の対策だと学んだからだ。
 →(第9時)
! 地域で行っている避難所開設訓練に参加したい。なぜなら、先生から「訓練は本番のように、本番は訓練のように」と教えてもらったから。実際に訓練に参加することで、何かできることが見つかると思うからだ。
 →(第10時)
! 地域にある災害への備えを探したい。なぜなら、総合の時間に学んだことをいかして、いざという時に役に立ちたい。大人が知らないこともいっぱいあるので、きちんと教えたい!
 →(第10時)
○「避難所運営に携わる○○さん」から、自分の考えの価値づけをしてもらう。
○学習の振り返りをする。

【思・判・表②】
ノートの記述などから、「自然災害が発生した際の被害状況と災害から人々を守る活動を関連付けて、それらの働きを考えたり、地域で起こり得る災害を想定し、自分たちにできることを選択・判断したりして、適切に表現している。」かを評価する。

【主体的②】
ノートの記述などから、「よりよい社会を考え、学習したことを基に、地域社会の一員として、自身の安全を守る取組や、関係機関や地域の人々への協力を考えようとしている。」かを評価する。

6.本時の学習

①目標
○台風による自然災害が起きたとき、だれがどのように住民の生活を支援したのか調べ、災害から人々を守る活動を理解する。

②学習展開

主な学習活動・内容

指導の工夫と教師の支援

資料

○本時の問いを確認する。

だれがどのように台風の被害にあった大島町の住民の生活を支えたのだろう。

○本時の問いの予想を考える。
? 大島町役場の人が避難所を用意した。
? だれかが仮設住宅を用意した。
? ボランティアの人が家の片付けを手伝った。
? だれかが道路の木やごみを片付けた。

○3年生の警察や消防の学習を活用して予想できるようにする。

○「大島町役場の人の話」、「ボランティア活動(図)」、「自衛隊の取組(図)」から、だれがどのように住民の生活を支援したか調べ、前時に作成した「住民おたすけマップ(関係図)」に追記する。
! 大島町役場の人が避難所を用意して、家に住めなくなった人が避難した。
! 島民や島の外から集まったボランティアがごみを集めたり、泥を集めたりした。
! 大島町役場の人が仮設住宅を用意して、家が壊れた人はそこで生活した。
! 自衛隊が大島に来て、道路の木を片付けたり、ごみを運んだりした。

○主体的な学習ができるように、児童が調べたいものから調べられるように、資料を複数用意する。

○自力で調べられない児童には、資料のどこを調べるか指示を出す。

大島町の人の話(図)

警察の人の取組(図)

消防・救急の人の取組(図)

○台風の被害にあった住民の生活を支える人々は、どのような思いで取り組んだのか考える。
! 大島の人が困っているから。
! 大島の人を助けてあげたい。
! 自分たちがやらないと、大島の人に必要なものが届かないから。
○本時のまとめ、学習の振り返りをする。

大島町やボランティアが協力して、家に住めなくて困っている住民のために、避難所を用意したり、家の片付けなどを手伝ったりした。また、自衛隊も大島に来て、道路の木を片付けたり、ごみを集めたりした。困っている人のためにたくさんの人が協力していることがわかった。

○救助活動への思いや願いを考えさせる。

○考えられない児童には、前時の学習を思い出させる。
○3年生の警察や消防の学習を活用させてまとめさせる。

○まとめが書けない児童には、板書で学習内容を確認させる。

7.資料

第2時 学習問題をつくる段階 被害の状況第5時 ボランティア活動

第8時 大島 砂防ダム

「長く続いた戦争と人々のくらし」(第6学年)

1.単元名

「長く続いた戦争と人々のくらし」(第6学年)

2.目標

 日中戦争や我が国に関わる第二次世界大戦などに着目して、遺跡や文化財、地図や年表などの資料で調べ、戦争の長期化や戦線の拡大に伴う国民生活への影響、各地への空襲、沖縄戦、広島・長崎への原爆投下を捉え、この頃の世の中の様子を考え表現することを通して、日中戦争や我が国に関わる第二次世界大戦を経て、国民が大きな被害を受けたことを理解できるようにするとともに、学習問題を主体的に追究・解決しようとする態度を養う。

3.評価規準

知識・技能
○日中戦争や我が国に関わる第二次世界大戦などについて、遺跡や文化財、地図や年表などの資料で調べて、戦争の長期化や戦線の拡大に伴う国民生活への影響、各地への空襲、沖縄戦、原子爆弾投下の様子を理解している。
○調べたことを年表や図表などにまとめ、日中戦争や我が国に関わる第二次世界大戦を経て国民が大きな被害を受けたことを理解している。

思考・判断・表現
○日中戦争や我が国に関わる第二次世界大戦などに着目して問いを見出し、戦争の長期化や戦線の拡大に伴う国民生活への影響、各地への空襲、沖縄戦、原子爆弾投下の様子について考え、表現している。
○日中戦争や我が国に関わる第二次世界大戦などを関連付けたり総合したりして、この頃の世の中の様子を考え、適切に表現している。

主体的に学習に取り組む態度
○日中戦争や我が国に関わる第二次世界大戦などについて、予想や学習計画を立てたり、学習を振り返ったりして、学習問題を追究し、解決しようとしている。

4.本単元の指導にあたって

○教材について
 本単元は、焼け野原となった戦後の東京の写真を導入資料とし、「どんな戦争だったのか」「人々はどんなくらしをしていたのか」という学習問題を設定することが一般的である。しかし、戦後の写真のみを提示した場合、「戦後の人々のくらし」や「焼け野原からの復興」へと子どもの意識が向かうことも想定される。
 そこで、戦前のにぎやかなまちの様子と戦後の焼け野原を比較する導入とすることで、本単元の学習内容である15年に渡る戦争とその影響へと問題意識を焦点化しやすいようにしている。

○学習過程について
 日本国憲法に「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」が三原則として掲げられている理由を本単元の学習内容と関連させながら考える場面を最後に設定している。政治の学習の際にも子どもは三原則について学んでいるが、戦争を学んだことでその価値への認識が深まることを期待している。

5.単元の指導計画

学習のねらい

◆本時の問い
○子どもの活動 ・内容

評価規準の具体例

1
本時

戦前と戦後のまちの様子を比較することで、戦争やその時代の人々のくらしへの関心を高める。
疑問に思うことを集約し、学習問題をつくる。

○1925年頃の銀座の写真と1945年の下町の写真を比較し、考えたことを話し合う。
・活気のあったまちがボロボロだ。
・何があったのだろう。
○1925年から1945年の間の出来事を示す年表をもとに、疑問を出し合い学習問題をつくる。
・戦争が始まった原因は何だろう。
・どんな戦争だったのだろう。
・戦争中、人々はどんな生活をしていたのだろう。

【思考・判断・表現】
2枚の写真を比較したり、年表に書かれた出来事を読み取ったりすることを通して、自分なりの問いを見出している。

学習問題
日本が戦った戦争はどのような戦争だったのだろう。
そして、戦争により人々のくらしはどうなったのだろう。

○学習問題に対する予想をし、学習計画を立てる。

【主体的に学習に取り組む態度】
学習計画を立てることができている。

2

不景気に苦しむ日本が大陸に進出し、日中戦争へと至る経緯を理解する。

◆日本と中国との戦争は、どのようにして始まったのだろう。
○日中戦争へと至る経緯を教科書や映像資料をもとに調べる。
・不景気を解決するために満州に進出した。
・鉄道を爆破した。
・国際連盟を脱退した。
○戦争へと至った要因について話し合う。
・不景気への対応として外国へ進出したことじゃないかな。
・国際社会から孤立したことも要因かもしれない。

【知識・技能】
資料から必要な情報を読み取り、中国との戦争が始まる経緯について理解している。

3

中国との戦争が始まって以降、戦場がアジア・太平洋へと広がり、やがてアメリカ・イギリスとの戦争へと突入していったことを理解する。

◆戦争はどのようにしてアジア・太平洋に広がっていったのだろう。
○アメリカ・イギリスとの戦争が始まるまでの経緯を教科書や映像資料をもとに調べる。
・資源を求めて東南アジアへ進出した。
・それをきっかけにアメリカとの関係が悪化した。
○アメリカとの生産力・資源の差を見て、今後の戦争がどうなっていくのか予想する。
・これほどの差があるから、大きな被害が出るのだろう。

【知識・技能】
資料から必要な情報を読み取り、戦争がどのようにアジア・太平洋へ広がっていったか理解している。

4

国民の生活が戦争中心になったことを調べ、戦争が生活に与える影響を考える。

◆戦争によって、人々はどのようなくらしをするようになっていったのだろう。
○教科書、図書資料、映像資料をもとに、国民生活の様子を調べる。
・物資が配給されるようになった。
・まちの中に畑がつくられた。
・空襲に備えた訓練が行われた。
○戦争が人々のくらしにどんな影響を与えたか考え、話し合う。
・自由が奪われた。
・あらゆることが戦争中心の生活になった。

【知識・技能】
資料から必要な情報を読み取り、戦時下における国民生活の様子を理解している。

5

戦争中の子どもたちの生活の様子を調べ、戦争が子どもに与える影響について考える。

◆戦争は子どもたちのくらしにどんな影響を与えたのだろう。
○教科書、図書資料、映像資料をもとに、子どもの生活の様子を調べる。
・授業で軍事教練をしている。
・工場で働いた女学生もいる。
・親と離れて疎開をしていた。
○戦争は子どもたちのくらしをどう変えたかについて考え、話し合う。
・戦争に賛成するような考え方をするようになった。
・自由な時間が減り、戦争に協力しなければならなくなった。

【知識・技能】
資料から必要な情報を読み取り、戦時下における子どもたちのくらしの様子を理解している。

6

空襲によって、戦場の兵士だけでなく多くの一般国民が戦争の犠牲になったことを理解する。

◆日本各地は空襲によってどんな被害を受けたのだろう。
○教科書、図書資料、映像資料をもとに、空襲の被害を調べる。
・日本のいたるところが被害にあっている。
・死者が1万人を超えている都市もある。
○戦場での戦いと空襲には、どんな違いがあるのか考え、話し合う。
・空襲では、兵士でなく一般人が犠牲になる。
・一般人は攻撃されるだけで反撃することができない。

【知識・技能】
資料から必要な情報を読み取り、空襲による被害の様子を理解している。

7

沖縄戦や原爆投下による甚大な被害を経て、日本が全面降伏し、戦争が終結したことを理解する。

◆戦争はどのようにして終わったのだろう。
○沖縄戦や広島・長崎の原爆被害について調べ、日本が降伏するまでの過程をまとめる。
・沖縄の地上戦で多くの住民が犠牲になった。
・原爆は人類が経験したことのないほどの被害をもたらした。
・ソ連から攻められ、降伏した。

【知識・技能】
資料から必要な情報を読み取り、戦争がどのようにして終わったのか理解している。

8

これまで調べてきたことを年表や関係図に整理することを通して、戦争の様子や国民生活への影響を理解する。

○これまでの学習を年表や関係図にまとめる。
○それをもとに、学習問題のまとめを文章で書く。
・日本は景気をよくするために満州で戦争を起こし、その戦争が中国だけでなくアジア・太平洋にまで広がり、大きな被害を与えた。また当時の国民も戦争により苦しい生活を強いられていた。日本は空襲や沖縄戦、原子爆弾の投下などにより大きな被害を受け降伏し、戦争が終結した。
○この単元での学びを自分の生き方にどう生かすか、話し合う。
・まずは身近な人に伝えたい。
・戦争への関心をもち続けたい。

【思考・判断・表現】
これまでの学習をもとに、戦争と国民生活のかかわりについて考えている。

【主体的に学習に取り組む態度】
この単元での学びをもとに、これからの自分の在り方を考えている。





この単元の学習をもとにして、日本国憲法の意味を生活と関連付けて考える。

◆日本国憲法の三原則に「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」が掲げられているのはなぜか。
○本単元の学習内容を根拠として、本時の問いについて考え、話し合う。
・戦争中は子どもが労働させられたり、召集令状で戦地に送られたり、何かを強制されることが多かった。そのようなことがないように、「基本的人権」が掲げられていると思う。

【思考・判断・表現】
この単元の学習をもとにして、日本国憲法の意味を生活と関連付けて考えている。

6.本時の学習

①目標
○戦前と戦後のまちの様子を比較することで、戦争やその時代の人々のくらしへの関心を高める。
○疑問に思うことを集約し、学習問題をつくる。

②学習展開

主な学習活動・内容

指導の工夫と教師の支援

資料

①1925年頃の銀座の写真を見て、まちの様子について気付いたことを発表する。
・人がいっぱいいる。
・路面電車も走っている。
・すごくにぎやかな感じがする。

・「もしあなたがこの写真の場所に降り立ったら、そこではどんな音や声が聞こえてきそうかな」などと発問し、子どもがその時代に身を置いてまちの様子を想像できるように促す。

・1925年頃の銀座四丁目と松屋銀座の写真

②1945年の下町の写真を見て、まちの様子について気付いたことを発表する。
・建物がほとんど壊れている。
・焦げたにおいがしそうだ。
・助けを求める声も聞こえてくるんじゃないかな。

・ここでも、聞こえてきそうな音や声、漂っていそうなにおいなどを想像させることで、臨場感をもってまちの様子を想像できるように促す。

・1945年の下町の写真

③1925年と1945年の写真を比較し、その変化の様子について考えたことや疑問に思ったことを話し合う。
・にぎやかだったまちがもっと発展するかと思ったら、ボロボロになっている。
・戦争が関係しているのかな。

・「何が原因でこんなに大きな変化が起こったのか」という趣旨の発言を取り上げ、次の活動へと展開する。

④1925年から1945年の略年表を見ながら、疑問に思うことを出し合い学習問題をつくる。
・どうして戦争を始めたのだろう。
・どこでどんな戦いが行われたのだろう。
・国民の生活が制限されると書かれているけれど、どんな生活だったのだろう。
・爆弾はどこに落とされたのだろう。
そして、人々にどんな被害があったのだろう。

・出された疑問を「戦争の開始や拡大」「国民生活の様子」という視点で分類することで、この2つの視点を盛り込んだ学習問題が設定できるようにする。(写真参照)

・年表
(写真参照)

学習問題
日本が戦った戦争はどのような戦争だったのだろう。
そして、戦争により人々のくらしはどうなったのだろう。

⑤学習問題に対する予想をし、学習計画を立てる。
・土地や利益をめぐって、戦争を始めたのかな。まずは戦争が始まった原因を調べよう。
・どこで、どんな戦いが行われたのか、犠牲になった人がどれくらいいたのかも調べたらいいと思うよ。
・戦争中は食べ物がなくて困ったという話を聞いたことがあるよ。どんな生活をしていたのか調べてみたいな。
・原爆でたくさんの人が亡くなったというテレビを見たことがある。戦争でどんな被害があったのか知りたいな。

・調べる事柄や順序を模造紙などに書いて掲示することで、次時からの学習に見通しがもてるようにする。

■本時で提示した略年表

■年表を見ながら出された子どもの疑問を整理した模造紙

本学級の児童は、上部青枠の中にある、「1925年頃にぎわっていた日本は、どのように戦争を行い、人々にどんな影響を与えたのか」を学習問題として設定した。

「わたしたちのくらしと日本国憲法」(第6学年)

1.単元名

「わたしたちのくらしと日本国憲法」(第6学年)

2.目標

 我が国の政治の働きについて、日本国憲法の基本的な考え方に着目して見学・調査したり、各種の資料で調べたりして、まとめ、我が国の民主政治を捉え、日本国憲法が国民生活に果たす役割や、国会、内閣、裁判所と国民との関わりを考え、表現することを通して、日本国憲法の国家の理想、天皇の地位、国民としての権利及び義務など国家や国民生活の基礎を定めていることや、現在の我が国の民主政治は、日本国憲法の基本的な考え方に基づいていること、立法、行政、司法の三権がそれぞれの役割を果たしていることを理解し、学習問題を主体的に追究・解決しようとする態度を養う。

3.評価規準

知識・技能
○日本国憲法の基本的な考え方について見学・調査したり各種の資料を調べたりして、必要な情報を集め、読み取り、我が国の民主政治を理解している。
○調べたことを図表や文などにまとめ、日本国憲法は国家の理想、天皇の地位、国民としての権利及び義務など国家や国民生活の基本を定めていることや、現在の我が国の民主政治は、日本国憲法の基本的な考え方に基づいていること、立法、行政、司法の三権がそれぞれの役割を果たしていることを理解する。

思考・判断・表現
○日本国憲法の基本的な考え方に着目して、問いを見出し、我が国の民主政治について考え、表現している。
○日本国憲法の基本的な考え方と国民生活や国会、内閣、裁判所の働きと国民を関連付けて、日本国憲法が国民に果たす役割や国会、内閣、裁判所と国民の関連を考えたり、国民としての政治への関わり方を考えたりして、適切に表現している。

主体的に学習に取り組む態度
○日本国憲法の基本的な考え方について、予想や学習計画を立てたり、学習を振り返ったりして、学習問題を追究し、解決しようとしている。
○学習したことを基に、日本国憲法の考え方や政治と自分たちとの生活との関わりを考えようとしている。

4.本単元の指導にあたって

①教材について
 日本国憲法には、国民の基本的人権を侵すことのできない永久の権利として保障されていること、我が国が国際紛争を解決する手段として戦争を永久に放棄すること、現在の我が国の民主政治は、日本国憲法の基本理念である国民主権の考え方と深く関わっていること、天皇は、日本の象徴であり、日本国民統合の象徴として位置づけられていること、国民の権利と果たすべき義務が定められていることなどを理解する。また、政治には、国会に立法、内閣に行政、裁判所に司法という三権があり、それぞれが、関連し合って役割を果たしていることから、我が国の政治の仕組みについても理解する。

②学習過程について
 本小単元は、自分と政治との関わり方について選択・判断する場面を終末に設定している。そのため第1時の学習問題をつくる場面では、導入を身近な選管のポスターやチラシ(図②)を活用し、選挙権の歴史的変容(図①)をもとに学習問題をつくる流れにした。

図①

 また、日本国憲法について歴史とつながりがもてるように第2時に日本国憲法ができた歴史的背景を学習し、平和主義から学習していく単元計画を作成した。第5時で簡易的な模擬選挙を行う。これを行うことにより選挙で選ばれた代表者はどのようなことをしているのか次時の〈さらに考えたい問題〉につながると考えた。
 第10時では、第9時で学習問題に対する自分の考えをまとめたことにより、さらに考える問題として、若年層の投票率の低下を取り上げる。(図③)そこから今後、自分たちが政治とどのように関わっていくのか考えさせたい。

図②図③

5.単元の指導計画

学習のねらい

◆本時の問い ○子どもの活動
 
・子どもの反応

◎評価規準の具体例


本時

選挙制度をもとに、日本国憲法について学習問題をつくる。

○選挙管理委員会のポスターやチラシから現在の選挙制度について理解する
・選挙は、18歳から行けるんだ。

◆では、選挙が男女とも20歳以上全員ができるようになった1946年は、何があったのでしょう。
学習問題につながる子どもの疑問例
・日本国憲法が公布されると書いてある。
・日本国憲法が関係しているのかな。

◎資料から日本国憲法の考え方に着目して、学習問題や学習計画を考え、表現している。
【思・判・表】

学習問題
日本国憲法とは、どのようなものなのだろうか。

歴史背景をもとに、どのように憲法ができたのかについて調べる。

◆どうして憲法ができたのでしょう。
○憲法ができた歴史背景について調べる
・日本には、昔悲惨な戦争があったんだ。
◆戦後、日本国憲法ができてどのようなことが変わりましたか。
○憲法がどのようにできたのか振り返る

◎日本国憲法のできた経緯について理解することができる。
【知・技】

平和主義について調べる。

◆平和主義とはなんでしょう。
○資料をもとに平和主義について調べる
・日本には、昔悲惨な戦争があったんだ。
◆今までの学習から日本国憲法は、私たちとどのような関わりがあるのでしょう。
○平和主義から派生し、他の原則も、自分との関わりについて振り返る

◎日本国憲法の平和主義の考え方にについて理解している。
【知・技】

基本的人権について調べる。

◆基本的人権とはなんでしょう。
○資料をもとに基本的人権について調べる
・基本的人権は、人が生まれたときからある権利なんだ。
・権利の他にある国民の義務ってなんだろう。
○天皇の地位について調べる

◎日本国憲法の基本的人権の考え方について理解している。
【知・技】

国民主権について調べる。

◆憲法の前文にある国民主権とはなんでしょう。
○資料をもとに国民主権について調べる
・国の政治の最終決定は、国民なんだ。
・天皇は、どうなるのだろう。
○天皇の地位について調べる
◆実際に模擬選挙をしてみよう。
・よく考えてから投票しないといけないな。
◆選挙で代表者になった人は、どんなことをしているのだろう。

◎日本国憲法の国民主権の考え方について理解している。
【知・技】

国会の働きについて調べる。

◆国会はどのような働きがあるのだろうか。
○資料をもとに国会の働きについて調べる
・国会は、選挙で選ばれた人が衆議院と参議院で予算や法律を決めるんだ。

◎国会の働きについて理解している。
【知・技】

内閣の働きについて調べる。

◆内閣はどのような働きがあるのだろうか。
○資料をもとに内閣の働きについて調べる
・内閣は、国会で決められた予算や法律をもとに、国の実際の政治を進めるんだ。

◎内閣の働きについて理解している。
【知・技】

裁判所の働きについて調べる。

◆裁判所はどのような働きがあるのだろうか。
○資料をもとに裁判所の働きについて調べる
・裁判所は、裁判をするだけでなく、内閣や国会が憲法を守っているかチェックしているんだ。

◎裁判所の働きについて理解している。
【知・技】

学習したことを図にまとめ三権分立を理解し、学習問題をまとめる。

◆学習した三つの機関、国会、内閣、裁判所を図で表してみましょう。
○関係図にしてまとめる
・関係図にすると、三つの機関がそれぞれ関係しているね。
○学習問題に対する自分の考えをまとめる

◎国会、内閣、裁判所の三権がそれぞれ関連し役割を果たしていることを理解している。【知・技】
◎学習問題につい追究し、解決しようとしている。【主体】

若者の投票率の低下から、今後自分が選挙を通じてどのように政治と関わっていくのか考える。

◆投票率を見て気付いたことはありますか。
・とても若者の投票率が低い。
・どうして選挙に行かないのかな。
○今後自分は、どのように政治に関わりたいのか自分の考えを書く
・自分が18歳になったら必ず投票に行きたい。それまで、しっかり政治の仕組みについて勉強したい。

◎今後の自分と政治との関わりについて考えようとしている。
【主体】
【思・判・表】

6.本時の学習

①目標
○選挙に関する資料やポスターなどをもとに、日本国憲法の基本的な考え方について学習問題、学習計画をつくる。

②学習展開

◆…主な問い ○…主な学習活動
?!…子どもの発言

□指導の工夫と
教師の支援

資料

○選挙管理委員会のポスターやチラシから現在の選挙制度について理解する。
◆みなさんは、このようなポスターを見たことありますか。
!ある。家の近くにあるよ。

□選挙について身近に感じられるように発問し、資料を提示したい。

◎選挙管理委員会の投票を啓発するポスターやチラシ(図②)

◎選挙権の移り変わり(図①)

◆選挙は、何歳から投票できるか知っていますか。実は、昔と今は、選挙の仕組みが違います。どのように違いますか。
!選挙は、18歳から行けるんだ。
!選挙って今まで全員できなかった。
?いつから今のように男女とも行けるようになったのかな。

□選挙権が歴史上どのように変わっていったのか、概要を捉えさせたい。

◆では、選挙が男女とも20歳以上全員ができるようになった1946年は、何があったのでしょう。
学習問題につながる子どもの疑問例
!日本国憲法が公布されると書いてある。
?日本国憲法が関係しているのかな。

□年表をもとに、学習問題につながる疑問を考えさせたい。

◎教科書巻末年表

学習問題
日本国憲法とは、どのようなものなのだろうか。

○選挙管理委員会の人の話や日本国憲法の三原則を見て、何を調べればよいか予想をもとに学習計画をつくる。
!国民主権は、きっと私たちに関係することだ。
?平和主義とは、なんだろう。
?基本的人権ってなんだろう。関係あるのかな。
○授業の振り返りと次回の予告を行う。

□6年生の導入単元ということから、できるだけシンプルな言葉で学習問題をつくる。

□選挙管理委員会の人の話や日本国憲法の三大原則の資料から学習計画をつくる。

◎選挙管理委員会の人の話
(「7.資料」を参照)
◎日本国憲法の写真
◎三大原則の図

7.資料

足立区選挙PRキャラクター
せんきょけん エラビ→

足立区選挙管理員会の人の話

 私たち、選挙管理委員会は、公正で公平な選挙をするために、日本国憲法の考え方にもとづいて、選挙の事務の仕事をしています。

1.どうして選挙のポスターを作っているのですか。

 まちづくりに、若者、障がいのある方、お年寄りなど、多くの人の声を取り入れたいと考えています。これは、日本国憲法の考え方にもとづいています。そのため、選挙に行ってほしいので ポスターを作って投票を呼びかけています。

2.なぜ、選挙に行くのですか。

 国・地域の舵取りをする代表者を選ぶためです。国会では、選ばれた代表者の中から内閣総理大臣も決めます。このような選挙は、日本国憲法の考え方にもとづいて行われています。また、やめさせたいと思う最高裁判所の裁判官の審査を一緒に行う選挙もあります。これは、日本国憲法に、決められています。

3.どうして18歳から投票できるのですか。

 選挙をする権利は、日本国憲法で保障されています。そしてその権利は、18歳になると与えられます。もっと若い人にも選挙に行ってほしいので、2016年、選挙の年齢が20歳から18歳に引き下げられました。

「情報を生かす産業」(第5学年)

1.単元名

「情報を生かす産業」(第5学年)

2.目標

 我が国の産業と情報の関わりについて、情報の種類、情報の活用の仕方などに着目して、文章資料や映像などの各種資料で調べ、まとめることで産業における情報活用の現状を捉え、情報を生かして発展する産業が国民生活に果たす役割を考え、表現することを通して、大量の情報や情報通信技術の活用は、様々な産業を発展させ、国民生活を向上させていることを理解できるようにするとともに、学習問題を主体的に追究・解決し、学習したことを基にして、産業と国民の立場から多角的に考えて、情報化の進展に伴う産業の発展や国民生活の向上について、考えようとする態度を養う。

3.評価規準

知識・技能
○情報の種類、情報の活用のしかたなどについて、文章資料や映像などの各種資料で調べ、必要な情報を集め、読み取り、産業における情報活用の現状を理解している。
○調べたことを図表や文などにまとめ、大量の情報や情報通信技術の活用は、さまざまな産業を発展させ、国民生活を向上させていることを理解している。

思考力・判断力・表現力等
○情報の種類、情報の活用のしかたなどに着目して、問いを見出し、産業における情報活用の現状について考え表現している。
○情報化の進展に伴う産業の変化や発展と国民生活の向上を関連付けて、情報を生かして発展する産業が国民生活に果たす役割を考えたり、学習したことを基に産業と国民生活の立場から多角的に考えて、情報化の進展に伴う産業の発展や国民生活の向上について自分の考えをまとめたりして適切に表現している。

主体的に学習に取り組む態度
○我が国の産業と情報との関わりについて、予想や学習計画を立て、振り返ったり見直したりして、主体的に学習問題を追究し、解決しようとしている。
○学習したことを基に、産業と国民の立場から多角的に考えて、情報化の進展に伴う産業の発展や国民生活の向上について考えようとしている。

4.本単元の指導にあたって

図1 モデル図 本小単元のポイントは、右の図1のモデル図のように過去から現在の時間の経過により、大量な情報や情報通信技術を活用することによって、様々な産業が量的にも質的にも発展していること、そして、それに伴って国民生活が向上していることを捉えることである。そのためには、情報を活用することにより、産業と国民生活がどのように変化しているのかを捉えられる教材を開発する必要がある。

教材について

①POSレジシステムとnカード
 Sコンビニ会社は、大量の情報をPOSレジスターとnカードから主に収集している。POSレジスターからは、バーコードを読み取ることで「どの商品がいつ、いくらで、いくつ、どのような組み合わせで販売したのか」を把握できる。さらには、天候や客層ボタンの入力により、どのような日にどのような年齢帯の客が利用するかまで把握できるシステムになっている。nカードは、約7020万人が会員となっており、どのような人がどの商品をいつ、どこで、いくつ購入したか、また購入頻度についても把握できるシステムになっている。これらの情報を本社のホストコンピュータで管理し、商品発注等に活用している。また、アンケート調査やインタビュー調査、試食会など、アナログな情報収集も昔から引き続き行い、情報システムと掛け合わせながら商品開発等にも活かされている。

②Gブランド商品の開発
 近年、各コンビニエンスストアやスーパーマーケットで、PB商品(プライベート商品)が開発され、販売されている。Sコンビニもその一つである。しかし、Sコンビニは、より質の高い商品の開発を求め、Sコンビニグループ会社として独自の商品として2007年5月にPブランドを誕生させた。その後、開発を続け2010年9月にPブランドのワンランク上のGブランドを誕生させた。Sコンビニグループ会社では、これまでにないコンセプトに基づいて開発した『Gブランド』を、圧倒的に品質を高めた新しいPB商品として展開することで、より幅広い客層、多様なニーズに対応するとともに、新たなマーケットを開拓している。また、プレミアム向上員会をつくり常に利用者の声を聞きながら、商品をリニューアルし続けている。

③総合通販サイト
 リアル(店舗販売)とネット(ネット販売)の融合を実現させたものが総合通販サイトである。Sコンビニを含め、Iスーパーマーケット、百貨店、ファミリーレストランなど計7社でつくられている。パソコンやスマートフォンを利用したり、電話で店舗に注文したりすることで、商品を購入できるサービスである。また、ネットで購入し、近くのSコンビニで受け取ることもできれば、自宅に配送もしてくれる。自分の都合に応じて買い物ができるため、買い物に行けない高齢者や子育てで忙しく買い物に行けない主婦や一人暮らしで家を知られたくない女性など、様々なニーズにあったサービスが受けられる。

学習過程について

図2 情報システム図①情報システム図
 つかむ段階でコンビニの情報システム図(情報のやり取りでつながる関係図)を活用し、消費者や店舗、本部がどのように情報のやり取りでつながっているのか矢印を予想することで問いをもたせ、学習問題を設定する。学習問題をはじめ、予想した際にもった問いを追究する。調べる段階では、どのような情報をどのような手段で収集し、情報をどのように活用しているのかについて、資料を基に調べていくことで情報システム図を完成させていく。まとめる段階では、これまで作成してきた情報システム図を整理するとともに、それを基に情報活用による産業の発展とそれに伴う国民生活の向上を表現できるようにする。

②「いかす」段階の設定
 「いかす」段階では、販売業以外の産業の情報活用を調べ、情報活用のメリットやデメリットについて考える。そのことから、情報化社会は、とても便利になっていく一方で個人情報漏洩や犯罪に巻き込まれる恐れがあることに気付かせる。そして、これまでの学習を生かし、国民の一人として、これからどのように情報化社会と関わっていけばよいのかについて話し合い、考えられるようにする。

5.単元の指導計画(8時間扱い)

学習のねらい

子どもの活動と内容

1

身近なコンビニの昔と今を比べ、消費者のニーズに応えるために情報活用して変化していることに関心をもつ。

○コンビニでの買い物経験や知っていることを話し合う。
・お菓子やジュースを買うなど、よく買い物をする。
○コンビニが売り上げを伸ばしていることから問いをもち、予想する。

コンビニの売り上げは、どうして上がったのだろう。

・近くにあって、商品数が多くて、便利だから。
○年表からコンビニエンスストアの変化について調べ、売り上げが増えた理由について話し合う。
・レジなどのいろいろな機械が導入されたり、開発されたりしている。

レジを開発したり、機械を導入したりすることで情報を集め、客のニーズに応えようとしているのかな。

2
本時

消費者のニーズに応えるためにコンビニの情報活用や、情報のやり取りを話し合うことで学習問題を設定し、学習問題を基に学習計画を立てる。

○客のニーズに応えるために情報を活用しているという本部の方の話からめあてを設定する。

コンビニが客のニーズに応えることと、情報活用には、どのように関わりがあるのだろう。

○客のニーズに応えることと情報の関わりについて、情報活用や情報のやり取りを関係図に記し、予想し合い学習問題をつくる。
・レジやカードをなどから消費者の情報を集めているのではないか。
・集めた情報を生かして、商品開発や新たなサービスを考えているのではないか。

学習問題
コンビニでは、どのように情報を集め、どのように活用して客のニーズに応えているのだろう。

○学習問題を基に学習計画を立てる。
・どのような情報をどのように集めているのだろう。
・どのように情報を活用して客のニーズに応えているのだろう。

3

コンビニでは、どのような情報をどのように集めているのかを理解する。

コンビニでは、どのような情報をどのように集めているのだろう。

○レシートから問いに対する予想を考える。
・レジから日時や場所、商品の種類。
○本部の方や店長の話から情報の収集方法や情報の種類について調べ、関係図にまとめる。
・消費者の購入品や日時・場所などをPOSレジやカード、アプリから得ている。
・地域のイベント情報や気象情報を得ている。

コンビニでは、消費者の購入品や商品の組み合わせ、日時・場所などをレジやカード等から集めている。また、地域のイベント情報や気象情報などの情報も集めている。

4

コンビニでは、集めた情報を販売や配送などに役立てていることを理解する。

コンビニでは、集めた情報をどのように活用しているのだろう。

○2枚の陳列の様子の写真から問いに対する予想を考える。
・消費者が何を求めているのかによって、商品の数を変えている。
○単品管理の仕組みについて調べ、関係図にまとめる。
・品物が売れて少なくなると、店舗の情報が工場や配送センターに送られ、店舗に商品が届く。
○コンビニの情報活用は、消費者とコンビニにとってどのような良さがあるのか考える。
・消費者は、求めている商品を買うことができ、コンビニは、商品が余ることなく売ることができる。

コンビニでは、集めた情報を単品管理の仕組みを使って、商品の販売や配送に活用し、商品を確実に売れるようにしている。また、消費者は求めている商品を買うことができる。

5

コンビニでは、集めた情報を商品開発やサービス向上に役立てていることを理解する。

コンビニでは、集めた情報を商品の管理以外にどのように活用しているのだろう。

○消費者の声をもとに予想を考える。
・もっと美味しいものが食べたいし、楽して買い物がしたい。
○Gブランド商品の開発や総合通販サイトの仕組みや本部の方の話について調べ、関係図にまとめる。
・集めた情報を分析した結果から、消費者のニーズに応えるために試行錯誤している。
○コンビニの情報活用は、消費者とコンビニにとってどのような良さがあるのか考える。
・コンビニは、消費者の情報を活用することで発展しながら、売り上げを伸ばすことができる。消費者は、生活がより便利になっている。

コンビニでは、集めた情報を分析することで商品開発や新たなるサービスに活用し、発展しながら売り上げを伸ばすことにつながっている。また、それに伴って、消費者の生活は便利になっている。

6

これまでの学習をもとに、情報活用における販売業の現状と自分たちの生活との関わりについて関連づけ、自分の考えをまとめる。

○写真資料から、コンビニで売られている商品がIスーパーマーケットでも買えることに気付き、コンビニグループ会社があることを知る。

コンビニグループ会社の情報活用は、わたしたちの生活にどのようにかかわっているのだろう。

○コンビニは、Sコンビニグループ会社の一部であり、他の会社も集まった大きな会社であることを知り、関係図にまとめる。
○これまでまとめてきた関係図を友達と交流することで整理し、情報活用における消費者とコンビニにとっての良さを考える。
・情報を活用することで消費者やコンビニ両者にとって良いWINWINの関係が生まれる。
○学習問題についてまとめる。

コンビニでは、レジやカードなどで消費者の購買情報や、地域のイベント、気象情報などの情報を集めている。その情報を分析することで、販売や配送や、商品開発、サービス向上に生かすことで消費者のニーズに応え、売上を伸ばし、発展し続けている。消費者は、自分の求める商品が手に入ったり、より良いサービスを受けたりすることができるため、生活が便利になっている。

7

ほかの産業の情報活用について調べ、様々な産業に情報活用されていることに気付く。

情報活用している産業は、他にどのようなものがあるのだろう。

○産業を発展させている運輸・観光・医療・福祉の事例について調べる。
・様々な場で情報を活用することで、わたしたちの生活は、最適なものになっている。
○情報活用して産業が発展することのプラス面・マイナス面についてTチャートにまとめる。
・便利な一方で、情報がもれるなどの危険もある。

販売業以外にも運輸・観光・医療・福祉といった様々な産業でも情報を活用して発展している。そうすることで、わたしたちの生活は、よりよくなっている。

8

情報化社会の課題を知り、これからのわたしたちとの生活のかかわりについて考える。

○情報化社会の課題の新聞記事やニュースなどについて調べる。
・個人情報流出やネット犯罪が多く起こっている。

これからどのように情報化社会にかかわっていけばよいのだろう。

・情報は見えない部分がある。だからこそ、生産者・消費者は情報を正しく見極め、正しく使えるようにしていくことが大切である。
・情報化社会は,これからますます発展していくと思うから、今回学んだように、わたしたちの情報は活用されていることを理解した上で情報に気を付けながら生活していくことが大切である。

6.本時の学習(2/8)

①目標
○コンビニは、消費者のニーズに応えるためにどのような情報活用や、情報のやり取りをしているのかについて話し合うことで学習問題をつくりし、学習問題を基に学習計画を立てる。

②学習展開

主な学習活動・内容

指導の工夫と教師の支援

資料

○客のニーズに応えるために情報を活用しているという本部の方の話からめあてを設定する。

□前時の振り返りをもとに客のニーズと情報の関わりに目を向けられるようにする。

◎子供のノート

コンビニが客のニーズに応えることと、情報活用には、どのように関わりがあるのだろう。

□本部の方の話から情報を活用している事実を確認し、問いを設定する。

◎コンビニ本部の方の話①
「常に客のニーズに応えられるように、いろいろな情報を集めて、活用しています。」
◎コンビニ本部の方の話②
「お客さんのニーズをつかみ、売り上げを伸ばすために情報システムを開発しました。情報システムを使い、全国約2万店舗と情報のやり取りすることで、売り上げを伸ばすことにつながっています。」
◎買い物の動画
◎情報システム図

○問いに対する予想をする。
・いろいろな情報を集めて、商品を開発したり、品をそろえたりしているのではないか。

□客のニーズに応えるための情報活用を予想することでこの後の情報システム図のやり取りの予想に生かせられるようにする。

○客のニーズに応えることと情報の関わりについて、本部の方の話から事実を確認する。
・情報システム図ってどんなものなんだ。

□売り上げを伸ばすために情報システムズを開発し、活用していることを知り、情報システム図について関心をもてるようにする。

○買い物している様子の映像を基に、情報システム図の矢印(情報のやり取り)を予想し合うことで問いを見出し、その問いを使って学習問題をつくる。
・消費者が買い物をすることで買った商品、日時・場所や買った人の情報がお店にいくのかな。
・レジやカードなどから情報を集めているのではないか。
・本部に約2万店舗の多くの情報が送られる。
・本部は、情報を集めて商品を開発したり、サービスを考えたりして、店に生かされ、それが消費者のもとに届くことでニーズに応えているのでは。

□買い物をしている動画を情報のやり取り(どのような情報をどのように集めているのか、どのように情報を活用しているのか)の視点で見るようにする。
□情報システム図は、①個人②グループ③全体の順で学習形態を変えて考え話し合っていく。
□各矢印を予想し話し合っていくことで、「本当はどのような情報をどのように集めているのか。」「情報をどのように活用しているのか。」という問いをもたせ、学習問題につなげていく。

学習問題
コンビニでは、どのように情報を集め、どのように活用して客のニーズに応えているのだろう。

○学習問題を基に学習計画を立てる。
・どのような情報をどのように集めているのだろう。
・どのように情報を活用して客のニーズに応えているのだろう。

□情報システム図の各矢印を予想し話し合った時の「本当はどうなっているのか。」といういくつかの問いを学習計画にする。

【情報システム図(子どもの反応)】

「水産業のさかんな地域」(第5学年)

1.単元名

「水産業のさかんな地域」(第5学年)

2.目標

 我が国の水産業について、生産の工程、人々の協力関係、技術の向上、輸送、価格や費用などに着目して地図帳や各種の資料で調べ、水産業に関わる人々の工夫や努力を捉え、その働きを考え表現することを通して、水産業に関わる人々が、生産性や品質を高めるよう努力したり輸送方法や販売方法を工夫したりして、良質な食料を消費地に届けるなど、我が国の食料生産を支えていることを理解するとともに、水産業の課題や解決への取組を理解できるようにする。
 我が国の水産業について、主体的に学習問題を追究、解決しようとする態度や、我が国の水産業の発展について考えようとする態度を養う。

3.評価規準

知識・技能
○生産の工程、人々の協力関係、技術の向上、輸送、価格や費用などについて、地図帳や各種の資料で調べて、必要な情報を読み取り、水産業に関わる人々の工夫や努力について理解している。
○調べたことを図や文などにまとめ、水産業に関わる人々は、生産性や品質を高めるよう努力したり輸送方法や販売方法を工夫したりして、良質な食料を消費地に届けるなど、我が国の食料生産を支えていることを理解している。

思考・判断・表現力
○生産の工程、人々の協力関係、技術の向上、輸送、価格や費用などに着目して、問いを見出し、水産業に関わる人々の工夫や努力について考え表現している。
○食料生産と国民生活を関連付けて、食料生産が国民生活に果たす役割を考えたり、学習したことを基に消費者や生産者などの立場から多角的に考えて、これからの水産業の発展について自分の考えをまとめたりして、適切に表現している。

主体的に学習に取り組む態度
○我が国の水産業について、予想や学習計画を立て、学習を振り返ったり見直したりして、学習問題を追究し、解決しようとしている。
○学習したことを基に消費者や生産者の立場などから、水産業の発展について考えようとしている。

4.本単元の指導にあたって

 本小単元では既習で働かせた見方・考え方や既習で獲得した知識を生かす場面を意図的に設定した。例えば、米作りも水産業も様々な立場の人が協力している点や、自然環境を守ったり生かしたりしている点は共通している。「米作りと水産業は、共通している点が多い。」と子どもが捉えることができれば、既習を生かして考えようとする子どもが育つのではないかと考えた。また、本実践では、社会で見られる課題を教材化した。我が国の水産業は、水産資源の減少、労働人口の減少や高齢化といった課題を抱えている。つかむ段階では、このような水産物を確保することが難しい状況で、水産業に関わる人たちがどのように水産物を確保しているか問題意識をもてるようにした。社会に見られる課題と課題解決に取り組む人の姿を取り上げることで、社会的事象に共感し、切実感をもって学習に取り組めると考えた。

5.単元の指導計画

学習のねらい

◆本時の問い ○子どもの活動
・子どもの反応

資料

日本の主な漁港の水揚げ量を調べることを通して、水産物の生産地の分布について理解できるようにする。

◆私たちが食べている水産物はどこでとれるのだろう。
○日本の主な漁港の水揚げ量を調べる。
○日本の近海で多くの魚が獲れる理由を調べる。
・私たちが食べている水産物は、銚子や焼津、釧路などで多く水揚げされている。また、魚を獲るだけでなく、養殖も盛んだ。

◎魚や水産加工品の写真
◎主な国の一人1年あたりの魚や貝の消費量のグラフ
◎漁港の水揚げ量、養殖量が分かる地図
◎地図帳
◎日本の近海で多くの魚が獲れる理由

日本の水産業の課題を調べ、水産物の確保について疑問を出し合い、学習問題をつくることができるようにする。

◆日本の水産業にはどのような課題があるのだろう。
○日本の水産業の課題について調べる。
・漁師の数が減っている。
・水産資源が減少して、魚がとりにくくなっている。
○水産資源の減少の原因を調べる。
・魚をとり過ぎてしまったことが原因だ。

○日本の水産業について疑問を出し合い学習問題をつくる。

◎不漁の新聞記事
◎さんま不漁のニュース・漁師の話(映像)
◎水産業で働く人数の推移
◎水産資源減少の原因の映像

◎私たちの食生活(写真)

【学習問題】大変だ!日本の水産業!水産業のさかんな地域の人たちは、消費者が魚を食べられるように、どのようのことをしているのだろう。

学習問題について予想し、学習計画をたてることができるようにする。

○学習問題について予想する。
・魚をカントリーエレベーターのようにたくさんためている。
・魚を品種改良のように改良している。
・大学の研究者との協力している。
【稲作の学習を生かした予想】

○日本の水産物の自給率や水産物の輸入相手国や輸入品目について調べる。
・日本は約半分の水産物を輸入している。

○日本の水産業に関わる人は、水産物を確保するためにどのような工夫をしているか予想する。
・養殖をしている人がたくさん魚をためている。
・網でとったあと生きたままどこかで飼っているのではないか
○予想を基に、学習計画をたてる。
・あみ漁法の工夫
・つり漁法の工夫
・養殖の工夫
・港や輸送の働き

◎水産物輸入の割合
◎水産物の自給率
◎水産物の国内生産量と輸入量
◎網漁、釣り漁、ようしょく、輸送に関わる人のイラストや写真

さんまの網漁について調べることを通して、漁師は効率的に漁をしていることを理解できるようにする。

◆さんまのあみ漁は、どのように行われているのだろう
○網漁の方法について写真や文章資料で調べる。
○網漁の利点や課題について考え、話し合う。
・効率的に漁ができるが、魚をとり過ぎてしまう心配もある。
○日本の漁獲制限の取組について調べる。
・さんまのあみ漁は、ソナーで魚群をさがし、大きな網で一度にたくさんさんとれるように工夫されている。さんまの水産資源を保護する取り組みも行おうとしている。

◎網漁の写真
◎さんまの写真
◎ICT技術の活用
◎漁師Nさんの話
◎網漁の課題(乱獲・混獲)
◎漁獲制限のニュース映像


本時

カツオの一本釣り漁について調べることを通して、一本釣りを行うことの利点について多角的に考えることができる。

◆カツオの一本釣りは、どのようなよさがあるのだろう
○カツオの一本釣りの様子について写真や映像で調べる。
○カツオの一本釣り漁の大変さについて考える。
・魚の群れを探すのに時間がかかる。
○カツオのセリの値段や自然環境への影響について調べ、一本釣りの利点について考える。
・一本釣りは、魚をとりすぎずに新鮮なまま魚をとるので、消費者や生産者、自然環境によさがある。稲作と同じように三方よしだ。
【稲作の学習との共通点を考えている】

◎カツオの一本釣りの様子の写真や映像
◎漁協の人の話
◎カツオの競りの値段
◎MSC認証ラベルのカツオの写真

栽培漁業の鰆漁やマグロの養殖業の仕組みを調べることを通して、漁師は様々な立場の人と協力し、水産資源を増やすために工夫していることを理解できるようにする。

◆鰆の栽培漁業や、マグロの養殖は、どのように行われているのだろう
○瀬戸内海の鰆の栽培漁業や近畿大学のマグロの完全養殖について調べる。

○栽培漁業と養殖の利点について考え、話し合う。
・消費者はいつでも魚を食べられる。
・漁師は、安定して魚が獲ることができる。
・海にいる魚が減らないから環境によい。
・栽培漁業や養殖は、研究所や大学の研究者と協力して行われている。どちらも水産資源が増えるように努力している。
【稲作の学習との共通点を考えている】

◎鰆漁の映像
◎鰆漁の網の絵
◎鰆漁に協力している県の範囲
◎マグロの養殖業の映像
◎栽培漁業・養殖業を行う人の話

港や輸送の働きについて調べることを通して、漁港で働く人や輸送に関わる人たちの品質を高める工夫や、水産物の値段と費用の関係について理解することができる。

◆港に水あげされた魚はどのようにしてわたしたちの食卓へとどくのだろう。
○港の働きや輸送の工夫について調べる。
○水産物の値段にはどのようなお金が含まれているか考える。
○魚の価格に含まれる費用について考える。
・魚の価格にはお米と同じように、漁師や港で働く人、輸送や販売に関わる人の給料などが含まれている。
【稲作の学習との共通点を考えている】

◎港の写真
◎港の働きについての文章資料

◎地図帳
◎輸送の工夫についての文章資料

調べたことを関係図に整理し、水産業に関わる人たちの果たす役割を考えることを通して、水産業に関わる人たちが我が国の食料生産を支えていることを理解することができる。

○学習したことを関係図にまとめる。
○関係図をもとに学習問題に対する考えを文章にまとめる。
・水産業のさかんな地域の人たちは、魚を減らさない工夫をしながら魚をとったり、養殖したりして、新鮮なまま魚を全国にとどけ、消費者が食べられるようにしている。

新しい水産業の取り組みとして、世界の国々の取組を調べることを通して、水産業が抱えている課題を解決しようとする態度を養う。

◆水産物を安定して生産し続けるために、世界の国々では、どのようなことに取り組んでいるのだろう。
○ノルウェーや世界の国々の漁業の現状について調べる。
○日本のMSC認証を広めようとする取組について調べる。
・世界の国々でも、魚をとりすぎないように工夫している。日本の消費者はもっと魚がへっていることに関心をもった方がいい。

◎世界の水産物の生産量の変化
◎ノルウェーサーモンの写真
◎ノルウェー漁獲量の推移
◎地図帳
◎ノルウェーの漁獲制限
◎海のエコラベルの欧州、日本の意識調査

これまでの学習を基に、生産者や消費者の立場からこれからの水産業の在り方について考え、表現できるようにする。

◆これからの水産業はどのようにしていくべきだろうか。
○網漁、一本釣り、栽培漁業、養殖、完全養殖をマトリックスに整理する。
○これからの日本の水産業の在り方について、生産者、消費者の立場から考え文章にまとめる。
・これからの水産業を安定的に続けていくためには、魚を減らさない工夫や魚を増やしていく工夫が必要だ。消費者はエコラベルなどを見て商品を選んでいくべき。なぜなら日本の消費者の魚を減らないように協力しようとする意識が低いからだ。生産者は魚を獲り過ぎず、自然環境を守りながら漁をしていくべきだ。網漁をする人は魚を獲る量を守り、一本釣りの漁師は、環境にやさしいのでこれからも続けていくべきだ。しっかり他の国とも話し合いをして、魚をとっていい量を決める必要があると思う。

◎漁師による水産資源の意識調査
◎水産物の生産量の推移
◎作成した関係図

6.本時の学習

①目標
カツオの一本釣り漁について調べることを通して、一本釣りを行うことの利点について多角的に考えることができる。

②学習展開

○主な学習活動
・内容(予想される児童の反応)

◆指導上の工夫と教師の支援

資料

○前時の学習内容を振り返る。
・巻き網漁は、船が協力してライトや大きな網を使って大量の魚をとっている。

○釣り漁で獲られている代表的な魚種を確かめる。
・カツオだ。
○漁が盛んな高知、焼津の位置を確かめる。

◆実物大のカツオの写真を示すことで、カツオ漁への関心をもてるようにする。
◆地図帳を使う場面を設定することで、地図帳の活用に慣れるようにする。

※カツオの実物大の写真
※カツオの一本釣り、巻き網漁の写真

かつおの一本釣りは、どのようなよさがあるのだろう

○カツオの一本釣りの利点について予想する。
・魚を獲り過ぎない。

○カツオの一本釣りの様子について映像資料を活用して調べる。
・竿でつっている。
・針に工夫がある。

◆映像を2回繰り返すことで、一本釣りの仕組みについて理解できるようにする。

※一本釣りの映像(約2分×2回)

○カツオの一本釣りについて資料を読み取り、カツオの一本釣りの良さや大変さについて調べる。
・値段が高く売れる。
・魚が傷まない。
・魚を捕りすぎることがないので、水産資源が守られる。
・エコラベルを売るときにつけることができる。

◆資料に下線を引いたり、メモを書き足したりすることで、カツオ漁のよさを調べられるようにする。

※漁業協同組合Sさんの話
※水産加工会社Mさんの話
※網漁でとったカツオのセリの値段
※一本釣りでとったカツオのセリの値段
※海のエコラベルについての資料

○カツオの一本釣りの利点は、それぞれどのような立場の人にとってよいのか考え、話し合う。
・値段が高く売れるのは漁師にとってよい。
・水産資源が守られるのは、消費者にも、漁師にもよい。なぜなら、魚がまた捕れるから。
・エコラベルをつけることは、消費者と魚を売る人どちらにとってもよい。
・自然環境、消費者、生産者によいことがあるのは、米作りと似ている。

◆調べたことは「どのような立場の人にとってよいのか」問い返すことで、カツオの一本釣りのよさについて多角的に考えられるようにする。
◆板書を稲作の学習と同じように工夫することで、稲作と水産業には共通点があることに気付けるようにする。(写真参照)
◆「自然環境、消費者、生産者の三方よしにすることのよさは何か」と問い返すことで、持続可能な漁業の在り方について考えられるようにする。

○本時の問いに対するまとめとふり返りを文章に書く。
・一本釣りは、魚をとりすぎずに新鮮なまま魚をとるので、消費者や生産者、自然環境にそれぞれよさがある。

◆振り返りの視点を示すことで、自分の考えの変化や自分の学習の仕方について振り返りをかけるようにする。

既習を生かしたことが分かる場面の板書の例