【情報の流儀】東京都立神代高等学校 山本博之教諭 ほか

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山本先生の準備室+

東京都立神代高等学校

東京都立神代高等学校は,昭和15年に東京府立第15高等女学校として創立された伝統校。本校が位置する仙川は,白百合女子大学や桐朋学園大学なども集う学生街でもある。「学び,鍛え,輝け」を教育目標に掲げ,日々の学習・進路活動はもちろん,部活動や神高祭(体育祭,文化祭,音楽祭)などの学校行事にも全力で取り組む。

リフレクション

他の先生にお勧めしたいこととして,「振り返り(リフレクション)を書かせること」を山本先生は挙げる。生徒自身の振り返りになるのはもちろんのこと,教員側にとっても,「この説明はうまく伝わった」,「この課題は少し難易度が高かったかも」といった振り返りにつながる。山本先生の場合は,キーボードに慣れてもらう意味も含めて,生徒にパソコンで振り返りを入力してもらい,それを1枚のワークシートにまとめて,次回の授業時に配布する(左)。マイクは,振り返りのなかで後ろの席の生徒から「講義が聞こえにくいときがある」という声があり,使いはじめた(右)。

年間カリキュラム

ワークシート

プログラミング演習(表示,計算)
(500KB)

プログラミング演習(変数,計算)
(648KB)

プログラミング演習(配列とループ)
(676KB)

プログラミング演習(分岐とループ)
(848KB)

データの入れ替えと最大値検索
(780KB)

ソート
(672KB)

【情報の流儀】アサンプション国際中学校高等学校 岡本弘之教諭 ほか

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岡本先生の準備室+

アサンプション国際中学校高等学校(旧称:聖母被昇天高校)

1839年,フランスのパリにおいて聖マリ・ウージェニーによって創立されたカトリック聖母被昇天修道会を母胎として1953年に創立される。「社会を変革することに貢献できる人間の育成」の精神に根差したグローバル教育を推し進める。2018年,聖マリ・ウージェニーの生誕200年を期に,校名をアサンプション国際中学校高等学校とし,英語,課題解決型,ICTの3つを柱とし,世界で活躍する人材の育成を目指す「21世紀型教育」を掲げる。また同年から男子も受け入れ,男女共学校となる。

年間カリキュラム

ワークシート

※岡本先生のWebサイト『情報科の授業アイデア』にはすべての実践のワークシート,スライドデータがアップされています。

マイブームをプレゼンテーションしよう!ワークシート(272KB)
スライド(272KB)

ぱらぱら動画を作ろう!ワークシート(248KB)
スライド(308KB)

Webページを制作しよう!ワークシート(288KB)
スライド(348KB)

私のメディア史を作ろうワークシート(128KB)
スライド(252KB)

【情報の流儀】神奈川県立茅ケ崎北陵高等学校 三井栄慶教諭 ほか

Web限定コンテンツ 授業用スライド >>>(8.9MB)

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三井先生の準備室+

神奈川県立茅ケ崎北陵高等学校

茅ヶ崎市北部の丘陵地帯にあり,西に富士山,北に丹沢を望む。1963年創立,52年の歴史を持ち,神奈川県の上位進学校として,広域から生徒が通う。創立当初から「人づくり」を教育理念に掲げ,「学習・部活動・学校行事」を3本柱に,大学卒業後を見据えた教育を行う。平成26年度からは国立教育政策研究所の研究指定校となり, 授業改善や積極的な外部教育力の活用など,先進的な取り組みの開発・実践を行っている。ちなみに,宇宙飛行士の野口聡一さんは同校の卒業生でもある。

シラバス
データベースと問題解決

(画像:左上)
三井先生は,データベースの指導にあたって「何を身に付けさせるか」という観点から,以下の4点に留意する。
 1 統計データの扱い方を理解する。
 2 問題解決にデータベースを活用する。
 3 実際にデータベースを作成する。
 4 データベースのリスクを体感する。
「好きなコンビニ商品」という身近な題材をもとに,情報収集からはじめ,リレーショナルデータベースの作成・正規化の理解→データの入力演習→検索という一連の流れで,上記4点を踏まえた指導を行う。

(画像:右上)
「問題発見と分析」の指導において,ブレーンストーミングを行う際に用いるワークシート。「学食をよりよくするために」というテーマで指導されている。

三井先生のワークシート

アルゴリズム
(10KB)

プログラミング(解説シート)
(139KB)

プログラミング
(19KB)

モデル化とシミュレーション1
(164KB)

モデル化とシミュレーション2
(11KB)

データベース(データ収集)
(15KB)

データベース(検索手順)
(394KB)

データベース(分析シート)
(18KB)

【情報の流儀】品川女子学院 酒井春名教諭 ほか

Web限定コンテンツ 授業用スライド >>>(8.1MB)

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酒井先生の準備室+

品川女子学院

「社会で活躍する女性を育てる」という理念のもと,「荏原女子技芸伝習所」として1925年(大正14年)に創立された,中高一貫の私立女子校。女性として自立し,社会に貢献できる人材を育成するための理念「ライフデザイン教育28project」を掲げ,社会と関わりの深い実践的な教育を行う。2014年からは,起業マインドを持つ女性リーダーを育成することを研究テーマに,文部科学省からスーパーグローバルハイスクールに指定されている。生徒数は中高合わせて約1,280名(2014年4月現在)。

正門には,与謝野晶子作詞による校歌の石碑が掲げられる。近代的な校舎が目を引くが,創立89年の伝統を誇る。生徒数の減少により一時は廃校寸前にまで追い込まれるが,第6代校長・漆紫穂子先生による改革により,人気・実力ともに躍進。独自の取り組みを支持し,県外から子どもを通わせる保護者も多い。

酒井先生が情報科として普段の授業で取り組む内容

起業体験プログラムとプレゼン大会への参加

「本来,起業というのは自分の『思い』と『アイディア』から出発し,そのあとに計画や資金面のやりくりをしていくと思うのですが,起業体験プログラムは,在校生やOG,保護者などの限られたマーケットとターゲットを相手に,味方がたくさんいる状態で実施されます。そうすると,どうしても計画や資金面の方法論的な部分に気持ちが入ってしまい,起業に一番大切な『思い』や『アイディア』への意識が弱くなってしまいます」(酒井先生)。そのため,酒井先生は起業体験プログラム終了後,企業理念に重きを置いた指導にも取り組む。その手段として,ソーシャルビジネスで起業を目指す人と,それを応援したい人をマッチングするためのプレゼン大会(*下記)への参加がある。自分たちが社会に向けて行えることは何か,その「思い」と「アイディア」を計る場所として,子どもたちに社会人の前でプレゼンテーションを行わせる。
プレゼンにあたっては起業体験プログラムで立てた企業理念を分析させたうえで,改めて企業理念を考えさせるが,「頭をもっともっとひねって,現状を把握して,自分のやりたいことをクロスさせ,アイディアを出す訓練をさせます。何に対してもその本質を理解し,冷静さと熱意を持ち合わせ,そのアイディアを形にできるようになれれば,どこに行っても通用するだろうと考えています」(酒井先生)。
*社会起業家や NPOリーダーの事業促進をサポートする一般財団法人「ソーシャル・ビジネス・プラットフォーム(SBP)」が主催するプレゼン大会。

起業体験プログラムで生徒が使用するワークシート(一部)
全文はこちら >>>

起業体験プログラム終了後,情報科の授業で起業理念を検証する際のワークシート。ワークシート作成にあたっては,下記のような点に留意したという。

企業とのコラボレーション

企業とのコラボレーションは,現在は中等部(3年生)が全員受ける正課の授業となっているが,特別講座や各教科での取り組みとして行われることも多い。写真はこれまで生徒たちが実現した商品のごく一部。右からポッカコーポレーションとの共同開発による「桃恋茶(ルビ:とうれんちゃ)」(桃の香りの烏龍茶),岩塚製菓との共同によるお菓子「ペパっと」と「乙女ふわっと」,サンヨー食品との共同によるサッポロ一番「トマリアーナ」。

【情報の流儀】埼玉県立川越西高等学校 曽田正彦教諭 ほか

Web限定コンテンツ 授業用スライド >>>(26.2MB)

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「曽田先生の準備室+」

埼玉県立川越西高等学校

「小江戸」の別名を持ち,年間約620万人もの観光客が訪れる観光地・川越から西におよそ7km。小高い丘の上に建ち,眼下にのどかな田園風景を望む。豊かな緑に囲まれた,恵まれた環境で,文武両面にバランスのとれた教育を行う。生徒数は1005人(H26年4月現在),共学校。

年間カリキュラム

3学期の「3分間プレゼンテーション」は,「一般に○○と言われているが、私は××だと思う」というテーマで,パワーポイントで資料を作成し,3分という枠で全員がプレゼンを行う。

総合的な学習の時間:社会を知る

「子どもたちの視野を広げることを趣旨に,パティシエやソムリエなど,子どもたちが知らない職業をあらかじめ選定し,課題として与える。生徒は与えられた職業について調べ,模造紙に発表内容をまとめる。

総合的な学習の時間:国際交流会

前述の「社会を知る(職業調べ)」と同様に,調べる国は先生が設定する。地元の国際交流団体に,調査対象となる国の人を紹介してもらい,実際に話を聞く場を設けている。生徒は自分で入手した情報と,実際に聞く話とに違いがあることを知り,「情報の信憑性」が何であるかを体感する。

ワークシート

年間を通じて使用するワークシートは約40枚にも及ぶ。情報を学ぶ意義や,授業を受けるうえでの心構え,評価方法などが,丁寧にまとめられている。前述の「新聞記事を書こう」のワークシートもこの中に含まれる。

【情報の流儀】玉川学園高等部 登本洋子教諭 ほか

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「登本先生の準備室」

玉川学園

丘の上の豊かな緑に囲まれた一つのキャンパスの中に,幼稚部から大学院までが収まっている玉川学園。初等部から高等部までは4−4−4制となっており,中学校3年生(9年生)から高校3年生(12年生)までが高等部の校舎で学ぶ。平成20年よりSSH(Super Science HighSchool)に認定されているほか,日本では数少ない国際バカロレア(IB)認定校でもある。

MMRC

登本先生が「設備も人も揃っているので,これがないからできない,という言い訳ができなくて」という高等部のハイスペックな環境。その一つ,MMRC(Multi Media Resource Center)は,子どもたちがさまざまな情報へアクセスするための学習拠点となっている。MMRCには60台のMacBookが用意され,子どもたちは常時自由に使うことができる。ゼミ形式の授業などで使われるアトリエとよばれる部屋は「学びの技」や自由研究の活動で活用されている。本棚のそばには,「学びの技」で利用されているシンキングツールが置かれるなど,生徒の探究をサポートするための細かな配慮も随所に見られる。

CHat Net

玉川学園が導入しているCHaT Netは,教職員,児童生徒,保護者が学校でも家庭でも利用できるグループウェアで,学校に関するあらゆる情報がここに集約されている。子どもたちの欠席連絡や通学路線の遅延情報の把握といった校務をサポートするだけでなく,ここにデータを保存しておけば家でも見ることができるので,クラウドのような使い方もでき,授業で使う教材を入れておけば利便性も高い。

先生の一日

必修科目の「社会と情報」だけでなく,選択科目や「学びの技」,学級担任も受け持っている登本先生は,朝から夜まで授業に会議に生徒の相談と,忙しく校内を動き回る。そんな合間を縫って一息つくコーヒーは,プレス式のメーカーで淹れたこだわりの一杯。
そんな忙しい登本先生のリフレッシュ方法は料理。学校からの帰り道,毎日欠かさずスーパーに立ち寄り,夕食の支度をする。作ることも好きだが,みんなで一緒に食べたり飲んだりすることが何よりの楽しみなのだそうだ。

(*1) おもに海外生活をしながら現地校に通う子どもたちを対象とし,大学入学資格を付与するための国際的な共通カリキュラム。玉川学園では,この条件を満たしたカリキュラムで編成されたIBクラスを設けている。
(*2) 電子情報技術産業協会(JEITA)が開発・提供している,人形が旗を効率よく取るためのアルゴリズムを組み立てる課題解決型のゲーム。Webサイト(http://home.jeita.or.jp/is/highschool/algo/index.html)上で利用できる。
(*3) LINEで友だちに送ったメッセージを友だちが読むと「既読」と表示される。この既読表示がなかなかつかない,あるいはついているのに返事が来ないことで不安を感じたり,メッセージをすぐに返信しなければならないといった強迫観念を抱いたりしてしまうこと。

【情報の流儀】神奈川大学附属中・高等学校 小林道夫教諭 ほか

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「小林先生を知るモノ語り」+

学校

神奈川大学附属中・高等学校は,神奈川大学の創立者である米田吉盛氏が,1984年に開校。「質実剛健・積極進取・中正堅実」を進学の精神とする,中高一貫校の進学校。 同校は,24年前から,先駆的に「情報教育」に取り組み,「情報教育推進校」として注目を集めてきた実績がある。同校には6つの教育目標があるが,そのひとつに「情報化社会への対応」を掲げ,情報を選択する力,情報を生み出す力を育成するとしている。

コンピュータ教室

iMacが幾何学模様を描くように配置されたコンピュータ教室。テーブルは,iMacのサイズに合わせて特注されたという(現在、iMac21.5インチモデルが40台設置されている)。生徒は,時間を問わず,自由に出入りでき,iMacに触れることができる。また,この教室とは別に,Windows機専用のコンピュータ教室もある。さらに,いずれの教室にもAdobe 社の「Adobe Creative Suite」がインストールされ,デザイン,Web,ビデオ,画像処理において,実社会でプロが行うのと同等の制作環境が整えられている。

愛読書

写真左:「Computers : An Illustrated History」Christian Wurster(Taschen)
「タイトル通りコンピュータの歴史を豊富な写真で紹介した本。エディトリアルデザインもさることながら, Machintoshの名機がたくさん載っています。いまだに何時間見ていても飽きません」。
写真右:「ハイパーメディアと教育革命」浜野保樹著(アスキー)
「学生のときこの本と出会い,コンピューター教育,メディア教育がいかなるものかを知り,衝撃を受けました。わたしがこの世界に進むきっかけ,あこがれを与えてくれた本で,いまでも時折読み返したりします」。

レゴ社認定LEad Teacherの名刺と「マインドストームNXT」

写真左:レゴ社が認定する「LEad Teacher(リードティーチャー)」の名刺。現在,日本では4人しか認定されていない。「これまでの取り組みを認めてもらったかと思うと,素直にうれしいですね」。
写真右:マインドストームNXT。コンピュータ教室内には,ライントレースのプログラムを実行するための,専用のスペースも設けられている。

課外授業「宇宙エレベーター」

課外授業として先生がいま最も力を入れているのが宇宙エレベーター。生徒たちは,「マインドストームNXT」でつくったロボットに,ロープを伝って昇降する制御プログラムを実装する。夏休みには,巨大な気球を30,40メートル上空に飛ばし,そこと地上を結ぶロープを,ロボットに昇らせる実験も行った。平成25年度には「宇宙エレベーター競技会を立ち上げたい」と小林先生の夢は広がる。

リフレッシュ法

校務に加えて,教科書や機関誌の執筆をはじめ,NHK高校講座の番組出演,新聞などの各メディアへの取材対応,さらには研究会の主催や講演など活躍のフィールドは多岐にわたる。そんな多忙を極める先生だが,時間をつくってはテニスと釣りで心身をリフレッシュしている。

ThinkQuest JAPAN

情報準備室にて

年間カリキュラムに,問題発見から解決までを行うWeb制作(18コマ)を総合実習として組み込んでいる。小林先生は,その延長に,Web教材開発コンテンスト「ThinkQuest JAPAN」への参加を用意している。自主的に参加したい生徒が参加するものだが,希望者は絶えず,同コンテンストが ’98年にスタートして以来,一度も欠かさずに参加。これまで15回連続入賞を果たし,文部科学大臣賞を3回,経済産業大臣賞2回,総務大臣賞1回を受賞している。’99年の世界大会では,教え子が多国籍チームを組み,小林先生もコーチ役として参加。世界第3位に輝いた。