創造のたね
■目次
はじめに
第1章 ドローイングとは何か
1 デッサンとドローイングの違い
(1)デッサンとは
(2)ドローイングとは
2 「創造の瞬間」と飛躍について
3 ドローイングと創造との関係
4 さらに発展的にドローイングを考える
第2章 様々なドローイング
1 ドローイングの原点としての絵日記
(1)様々な絵日記から:ジェニファー・ニューからの提言
(2)ルイーズ・ブルジョワ:〈不眠症ドローイング〉
(3)フリーダ・カーロの日記
2 「観察」に根ざしたドローイング
(1)ジェニファー・バートレット:〈ラプソディ〉と〈庭にて〉
(2)野見山暁治:風景ドローイング
(3)南方熊楠:菌類図譜
(4)ルイ・ル・ブロッキー:頭部を描く
3 「熟考」を主眼としたドローイング
(1)ルドルフ・シュタイナー:黒板絵
(2)ヨーゼフ・ボイス:思考の一形態として
(3)マイク・ビドロ:《泉》のドローイング
(4)ロバート・ゴーバー:《変化する絵画のスライド》
(5)ジョン・ルーリー:ミュージシャンからドローイング作家へ
(6)ファブリス・イベール:「ドローイング=企て」の方程式
4 作品創造に向かう「探究」と「創出」のドローイング
(1)エデュアルド・チリダ:よりよく知覚するために
(2)堀内正和:発見を求める歩みの痕跡
(3)フランク・O・ゲーリー:変貌するドローイング
(4)ミルトン・グレイザー:思考の軌跡を記す
(5)アンリ・マティス:ロザリオ礼拝堂
5 まだ見ぬ世界を求めて:創造の核心としてのドローイング
第3章 ドローイングを通して創造の核心を把握する:現在活躍するアーティストへのインタビュー
日比野克彦〈アーティスト〉
伊藤隆道〈造形作家〉
鈴木康広〈アーティスト〉
吉田大八〈映画監督〉
北川一成〈デザイナー〉
藤森照信〈建築家〉
インタビューを終えて
{ Appendix 理解を深めるために }
ドローイングの歴史を紐解く:近代フランス美術における「スケッチ―完成」論争の経緯からドローイングを考える
はじめに:スケッチとドローイング
(1)アカデミーとスケッチの位置づけ
(2)スケッチにおける様々な表現
(3)独創性と個性表現としてのスケッチの受容
あとがき
ドローイングとは,知覚や思考による創造の原石であり,新たなイメージが生まれる瞬間を宿した「創造のたね」です。本書は,ドローイングを通して創造の本質に迫ります。アーティストやデザイナー,建築家,映画監督へのインタビューも収録。